やたら細かいピンセットが市販されているらしいとのことで、購入してみました。
その名も「CELL TWEEZER」。
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開封の儀。 大仰なケースに入って¥1,900-くらい。 |
やたら格式高いです。美容サロン御用達みたいのを売りにしているようです。
要するに「ハイエンド角栓取りピンセット」です。
コシは結構強くて疲れやすいかもしれません。
先っぽはほとんど「針」で、肉眼ではどうなってるのかわかりません。手持ちの精密ピンセットと比べてみます。
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幅 |
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厚み |
※比較対象のピンセットは焼き・研磨済みで新品の外観とは異なります
ほっそ。
実体顕微鏡で見てもまだ針ですね。
公称「0.06mm」らしいですが、どこの何を言ってるのかよくわかりません。先端の短辺とかそういうことでしょうか。
ヨコエビ界隈でも特に微小なため嫌われているタテソコエビ stenothoid と比べてみましょう。
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CELL TWEEZER 5 と 岡山県産不詳タテソコエビ科 (頭部:点線で表示) |
こうして見ると、出荷時のままでは先端の嵌合が甘いのが分かります。ヤスリあるいは砥石がけは必要でしょう。ピンセットサロン(省略禁止)案件かもしれません。
現状、KFI 3c あたりでも付属肢をつまむ作業には不自由していませんが、角栓ピンセットもよく躾ければそれなりの戦力にはなりそうです。ケース付きでも DUMONT No.0 あたりよりかなり安いですし、ステンレスなのも嬉しい。タングステンを除くとこれほど細いものは無い気がします。
ちなみに AioBos というブランドにも角栓取りピンセットがありますが、質感がちょっと安っぽくてあまり好みではありませんでした。コシはCELL TWEEZER よりマシかも。0.05 mm のラインナップがあるようです。
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これは商品説明に「0.01mm以下」とありまんまと騙されて買った0.08mmバージョン。 やはりオリジナルケースに入ってます。 特に用途の無い角栓ケア用ニードルもついて¥1,800-くらい。 |
なお、いずれのハイエンド角栓取りピンセットも現在はAmazonのページが消えているようです。個々の製品の調達は安定していないものと考えたほうがよさそうですが、「格安の精密ピンセット」みたいなジャンルとして一考の余地があるのではと思います。
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