~ とう場人ぶつ ~
こうたくん
さいきんヨコエビとまりちゃんのことが気になっている男の子。
まりちゃん
ヨコエビのことがすきなちょっとおませな女の子。
こうたくんとはかせのことはあまりすきじゃない。
こうたくんとはかせのことはあまりすきじゃない。
よこえびはかせ
ヨコエビの本やひょうほんをいっぱいもっている。
ヨコエビのことにくわしくて、何でもしらべて教えてくれるけど、
そのほかのことにはまるっきりきょうみがないんだ。
ヨコエビのことにくわしくて、何でもしらべて教えてくれるけど、
そのほかのことにはまるっきりきょうみがないんだ。
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よこえびたんていだん
だい2話 めいきゅうのヨロイヨコエビ
よこえびたんていだん
だい2話 めいきゅうのヨロイヨコエビ
こうたくん: はかせ!すごいヨコエビがいるんだって!
はかせ: どれどれ、見せてごらん。
こうたくん: ビッパー?なにそれおいしいの?
はかせ: ビッパーは、大きなとく名「ネットけいじばん」の「ニュースいた」をよくつかう人のことじゃよ。
こうたくん:このヨコエビ、インターネットできるの?
はかせ: ちがわい!ノリのよさや耳の早さがもとめられる「ニュースいた」の人は、とくべつなそんざいなんじゃよ。
こうたくん: ビッパーはヨコエビがすきなの?
はかせ: そのようじゃ。ここに「日本ごのぶんけんは少ない」と書いてあるじゃろう。いろいろな本をいっぱい読んでいるということじゃ。
こうたくん: すごーい!
まりちゃん: それにしては、書きかたがぼやっとしてるじゃない。 あやしいものよ。
こうたくん: え~?じゃあこのヨコエビはうそなの?
はかせ:まあまあ、1まいずつたしかめるぞい。
まりちゃん: 1まい目。スレとツイートとは少しちがうけど、もとは同じよ。
はかせ: スレのしゃしんは海外のサイトにのったものじゃ。ツイートのしゃしんはこのブログにあったものがネットをただよっていたものじゃよ。
こうたくん: このえいごがヨコエビの名前なの?
まりちゃん: これは学名。ラテンごやギリシャごをつかうことが多いの。
はかせ: では、これが本当にエピメリア・ルブリエクエス(Epimeria rubrieques)かどうかをたしかめてみようかのう。これがきさいろんぶんじゃよ。
こうたくん: げ~!またえいご!
はかせ: せかいにいるヨロイヨコエビのなかま(Epimeria)は55しゅいるんじゃ。これからじゃよ。
こうたくん: もう帰りたいよ~
はかせ: この話をはじめたのはこうたくんじゃろ!
まりちゃん: すぐに55しゅをぜんぶたしかめられるとは思えないけど。
はかせ: きさいろんぶんには、ほかのしゅるいとの見分けかたが書かれておる。
こうたくん: やった!
はかせ: じゃが、トゲが大きくよくにているものや、同じ海にいるものについてしか書かれておらんし、この時にはヨロイヨコエビのなかまは、今とくらべて3ぶんの2しか見つかってなかったんじゃ。
こうたくん: やっぱ帰る。
まりちゃん:はかせ、もっと何かないの?
はかせ:このろんぶんにのってないものは、それぞれのきさいろんぶんを読むしかないようじゃのう。2014年にどのヨロイヨコエビのなかまがどの海にいるかをまとめたろんぶんが出ておるから、これも読んでみるんじゃ。
はかせ: 何とかおわったのう・・・
まりちゃん: トゲが長く見えるのは3しゅだけみたいね。
はかせ: エピメリア・オキシカリナータ(Epimeria oxicarinata) は、「だい2きょうせつ」のトゲがほかより小さいから、ルブリエクエスとはかんたんに見分けられるんじゃよ。エピメリア・ロリカータ(Epimeria loricata)は、「だい6きょうきゃく」のつけねのトゲがないから、これもかんたんに見分けられるんじゃ。
まりちゃん: ということは、このしゃしんはエピメリア・ルブリエクエスでまちがいないわね。
まりちゃん: トゲが長く見えるのは3しゅだけみたいね。
はかせ: エピメリア・オキシカリナータ(Epimeria oxicarinata) は、「だい2きょうせつ」のトゲがほかより小さいから、ルブリエクエスとはかんたんに見分けられるんじゃよ。エピメリア・ロリカータ(Epimeria loricata)は、「だい6きょうきゃく」のつけねのトゲがないから、これもかんたんに見分けられるんじゃ。
Reference: De Broyer & Klages (1991) , Coleman (1990), Sars (1895). |
まりちゃん: ということは、このしゃしんはエピメリア・ルブリエクエスでまちがいないわね。
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はかせ:つぎは2まい目じゃ。これは「ぞく」がちがうんじゃ。こうたくん: ぞくってなに?
はかせ: おお、こうたくん。やっと目がさめたかい。
まりちゃん: ぶんるいのまとまりのことでしょ。じょうしきじゃない。
こうたくん: へぇ~。っていうか、外がまっくらだけど、今なんじなの?
はかせ: にている「しゅ」をあつめたものが「ぞく」なんじゃよ。
まりちゃん: このヨコエビ、よくインターネットでみかけるよね。
はかせ: ヘッジホッグ・アンフィポッド、ハリネズミヨコエビなどとよばれているものじゃのう。学名はパランフィソエ(Paramphithoe)というんじゃ。
こうたくん: すっごいトゲトゲ!
まりちゃん: この「ぞく」はせかいに7しゅいるみたいだけど、ちゃんと見分けられてるのやら。
こうたくん: さっきよりぜんぜん少ない!
はかせ: ネットではパランフィソエ・ヒストリクス(Paramphithoe hystrix)とされていることが多いのう。これを見るんじゃ。
Reference: d'Udekem d'Acoz & Vader (2004), Gurjanova (1972). |
こうたくん: みんな同じじゃん。
はかせ: ほっほっほっ、よーく見てごらん。トゲが生えるところやむきがちがうじゃろう。
こうたくん: でも、上のれつも下のれつもトゲが立ってる3つのヨコエビは、見分けがつかないよ?
はかせ: パランフィソエ・ブッフホルツィ(Paramphithoe buchholzi)は頭の前に長くとがっているところがあるじゃろう?ここがパランフィソエ・ヒストリクスと大きくちがうところじゃ。
こうたくん: なるほど!
はかせ: パランフィソエ・カスピダータ(Paramphithoe cuspidata)は、パランフィソエ・ヒストリクスとくらべて、頭のすぐ後ろにあるトゲとそのまわりがなみうって大きくはりだしてくるといわれておる。
こうたくん: そういわれてみれば・・・
はかせ: ようするにパランフィソエ・ヒストリクスの頭はかくれているところが少なくて、デコが広いんじゃよ。目も、パランフィソエ・ヒストリクスのほうがパランフィソエ・カスピダータよりもちょっと小さいんじゃ。
こうたくん: それじゃあ・・・?
まりちゃん: だいじなところが見えないけど、このしゃしんはパランフィソエ・ヒストリクスっぽいわね。
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はかせ: さいごは3まい目じゃ。これは1まい目と同じ「ぞく」じゃろう。
まりちゃん: ひょうほんみたいね。
はかせ: これはもともと、ウォームス(WoRMS)のギャラリーにあったものじゃな。
こうたくん: もーむす?はろぷろ?
はかせ: ちがわい!ヨコエビのなかまについてけんきゅうしゃがまとめているサイトじゃよ。
まりちゃん: ここに書いてあるなら名前はまちがいないでしょ。
はかせ: それがそうでもないんじゃ。学名の後ろに「?」がついておるじゃろう。まだプロの人のチェックがおわっていないんじゃよ。
こうたくん: えー、じゃあこのヨコエビはうそなの?
はかせ: さっきのヨロイヨコエビぞくの見分けかたをおもいだすんじゃ。
まりちゃん:さっき二つ目のトゲの大きさで見分けたやつじゃない。
はかせ: そのとおりじゃ。エピメリア・オキシカリナータじゃよ。
まりちゃん: このサイトに書いてある名前でまちがいないということね。
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まりちゃん: けつろん。1まい目いがいは、ちがうヨコエビだったね。
こうたくん: いっぱいリツイートされてサイトにものってるのに・・・
こうたくん: いっぱいリツイートされてサイトにものってるのに・・・
はかせ: もとツイをけしたり、まとめサイトにはたらきかけることで、このヨコエビのようにしゃしんをかくすことはできるぞう。
こうたくん: そっか~良かった~。
はかせ: 人間じゃからまちがえるのはしかたないんじゃが、このくらいまちがえてもだいじょうぶ、というのは、話をするほうじゃなくて、話をきくほうがきめるものだということは、わすれないようにしたいものじゃのう。
こうたくん: そっか~良かった~。
はかせ: 人間じゃからまちがえるのはしかたないんじゃが、このくらいまちがえてもだいじょうぶ、というのは、話をするほうじゃなくて、話をきくほうがきめるものだということは、わすれないようにしたいものじゃのう。
こうたくん: うん!帰ったらお母さんにも教えてあげようっと。っていうか、今なんじなの?
(参考文献)
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