2019年5月3日金曜日

令和はバイブレーションとともに(5月度活動報告)



 元号が改まって初めての採集です.平成をどう終えたかといえば自宅に籠って文献調査,令和をどう迎えたかといえば自宅に籠って文献調査をしておりました.岡山は手強いです…


 さて,今回はせっかくの10連休の中の大潮を大切にしたい(?)という気持ちから,採集会を企画いたしました.



干潟漫画家・小原先生と行く!
GW 電マ端脚採集会!!


物好きな皆さん.


 電マ採集とは,昨年から私が提唱している新しい干潟採集法で,大地とひとつになる感覚を味わえる稀有な方法です.昨年11月の深夜に実施した実績はあるものの,目覚ましい成果を上げるには至っていません.


   今回はその真価を確かめたいと思います.


11月に使用したものと同じ,干潟専用の完全防水マッサージ器です.



 電マを使うことに加えて,採るのは端脚類だけというニッチ・オブ・ニッチの企画ですが,普段から科とか属とか種レベルで採集計画を立てることが常のヨコエビストにしてみれば,何ら違和感はありませんね().




 千葉県某所干潟.午前9時30分.
 



 潮はわりと引いています.


 あと,親子連れをはじめとして,人がめっちゃいます.


 そこに響き渡るモーター音.


 干潟面の穴や海藻を刺激してみます.

 すると

電マは優しく当てます.


 海藻から這い出してくるトゲワレカラ(Caprella scaura)の皆さん.



 バットを用いて採集をする際,海藻に付いているヨコエビやワレカラを洗い落とす工程を経た後,バットに残った生き物を収集します.しかし,電マを使うことで,拾ったままの海藻から這い出してくる生物を効率よく発見することができそうです.


定番のモズミん(Ampithoe valida).


 モズミんに混じって,赤みを帯びたヒゲナガヨコエビがいます.確か過去にこの界隈で赤茶色のヒゲナガが採れた時は別種だったような気が・・・


こちらはAmpithoe tarasoviです.


 Ampithoe valida A. tarasovi はよく似ていますが,底節板後縁に剛毛束があるかどうかで見分けられます.

モズミんの第4底節板以外の剛毛は見えにくいですが,
 顕微鏡下で剛毛の存在を確認しました.

 見慣れてくると,全体のプロポーションやオス第2咬脚の形状を見れば,肉眼でも見分けられます.また,成熟しきったオスは第1咬脚が大きく発達するので,A. valida とはだいぶ趣が異なるように見えます.




 電マを砂の中に押し込んだり,沈めたりして待っていると,オサガニなんかが飛び出してきます.他にはヒモハゼやシミズメリタなど.

 やるじゃないか,俺の電マ.

シミズメリタヨコエビ(Melita shimizui)ですね.


 しかし,途中からどうもスイッチの反応が悪くなり,汀線へたどり着くころにはとうとう沈黙・・・

 大地はやはり強かった.

 次の出撃に備え,さっそく新たに(もっと強そうな)電マを発注しました.
 

※機器の操作に集中しており,あまり写真を撮っていませんでした.ご了承ください.








 さて,電マ採集後は,谷津干潟に寄って「ガタガール原画展」を拝ませていただきました.


何年振りかの谷津干潟.


 原画撮影自由という太っ腹!
 

ガタガール既刊を買うこともできます.




フェスティバルと原画展のポスターが干潟の柵にも張ってあります.



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