2023年6月17日土曜日

ちっちゃな科学館(6月度活動報告その2)

 

 端脚類の展示があるらしいと聞きつけると、どこへでも現れます。


 神奈川県の「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」にて開かれている特別企画展「ちっちゃないきもの展」にワレカラが展示されていると聞き及び、またもや仕事をサボって訪れました。


水面に浮かんでいるかのようです






確かにいる


 相模川の感潮域にワレカラがいるかはわかりません。地形を見る限り護岸化がかなり進んでいて、大きな藻類が生える場所がないので、見つけるのは難しそうです。水槽の底にマット状の藻が広がっていて、ちょっと本来の生息環境でないのではと思う部分もありましたが、かなり開発強度の高い磯環境の再現なのだと思います。 科学館側の観察記録も充実しています。


 常設展にも海の生き物が充実していて、ヨコエビの姿こそ見えませんが、相模川の上流から最下流までの自然環境の変遷と、人との関わりを知ることができます。


3 件のコメント:

  1. はじめまして
    ヨコエビ類がどのように増えるか興味を持ったものです。
    海水が流れる溝のヨコエビを捕まえて図鑑で調べると触角の毛と鎌の形からクダオソコエビ属かなと思いました。
    先日までうじゃうじゃいたのですが水温上昇とともに少なくなりました。そこで疑問に思ったことをネット検索したのですがわかりませんでしたので、おわかりであれば教えてください。
    ・この手のヨコエビの抱卵数。
    ・適温内での高温期の孵化までの日数。水温25℃頃まではたくさんいたように思います
    ・再産卵までの期間
    違うヨコエビでも知見がございましたらお教えいただけますでしょうか

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  2. コメントありがとうございます。クダオソコエビ属の生殖生態についてはほとんど研究がなく、お問い合わせいただいた内容についてこれといった情報を見つけることはできませんでした。分類が途上にある分類群のため、こういった情報が集積されているグループは極めて限られ、仮に研究例があったとしても、そのまま適用できるとは限りません。そして、ヨコエビ類の産仔数は恐らく系統より体サイズに依存するため、属からあたりを付けるのは難しいと思います。一般論として水温が30度程度になるとベントスの棲息条件として厳しいということはいえるかと思います。

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    1. ありがとうございます。ヨコエビ類についてほぼ知識を持たないのですが、増殖について知りたいと思いました。どうしてこんなに増えるのか。一度抱卵メスを捕まえて卵数を見てみようと思います。
      m(_ _)m

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