ヨコエビの講演をしました。
詳細は割愛しますが、概ね以下のような流れでした。
- ヨコエビの基本情報
- 対象エリアで採取されたサンプルの観察
- 種類の解説
- ブルーカーボンにおけるヨコエビ観察の意義
- 東京湾のヨコエビガイドブックの内容について
小学校中学年から院生くらいまでを射程に入れた講演で、このようなメニューはなかなかないのではと思います。実際どのくらいお役に立てたかは分かりませんが、基礎的な部分から環境教育の実践といった部分まで、興味関心にはなるべくお応えできるよう腐心したつもりです。
敢えてこの記事には、自分にとっての学びや気づきについてだけ書かせて頂こうと思います。
ヨコエビは小さすぎる
今更。ルーペでの観察はまず成立しない。
端脚目全体の分類体系を俯瞰できる図は使いやすかった
上科までのものを作れば、更に使い勝手が増す気がします。
![]() |
| ※当日使用した図において、一部亜目が欠落しておりました。すみません。 |
攻撃性への関心
見るからに捕食性を示すような見た目でないためか、自分より大きな獲物を狩る肉食性というような性質は興味を引きやすいようです。著名な報告として、刺し網漁業における食害 (石川ほか, 2026) と養殖魚類に対する攻撃 (Stepien and Brusca, 1985) が挙げられます。
ヨコエビについて、どこまで分かっていて、どこから分かってないか、おおまかに伝えることはできたと思います。私の分からないこと、あるいは学問的に基盤の弱いところについて、そのまま受け容れて頂けたのはありがたかったです。
ヨコエビの教育的意義については私もなかなかアイデアがひねり出せずにいますが、富川・吉村 (2025) という教育的意義に相当な軸足を置いた論文が出ましたので、これはかなり心強いのではないでしょうか。
思いのほかヨコエビへの関心は高く、また基礎的な情報を得る機会が不足していることを実感しました。このブログやツイッター、Wikipediaなどでなるべく確かな情報を簡単に手に入れられるよう考えてきたつもりでしたが、薄々気付いていた「文字で虚空に叫んだとて」という部分はやはり無視できないものと改めて思いました。
〈参考文献〉
— 吉村比呂・富川光 2025.端脚類(節足動物門:甲殻亜門)を用いた生物分類教材開発に向けた標本観察方法の確立.広島大学大学院人間社会科学研究科紀要 教育学研究,6:35-42.


0 件のコメント:
コメントを投稿