2015年10月10日土曜日

ヨコエビ新体制Senticaudata亜目について(10月:フクロエビ類自由集会に行ってきました)

学会に出かけてホクホクしております。勢いでブログを更新します。


 昨日、10月9日に「第53回日本甲殻類学会」の自由集会「フクロエビ類の生物学」に参加しました。

 卒論とガイドブックをやり逃げした身としてはちょっと半身を引きつつ、でも、絶対にこんな機会を逃すことはできないという思いが強かった。

 このブログを読んでくださっていたり、ガイドブックを活用してくださっていたり、また、皆さんとヨコエビ談義で盛り上がったり、やっぱりヨコエビはやめられないと改めて強く思いました。サヨナラは次に会うための色あせることのない約束だったんですね・・・


 さて、題記の件ですが、2013年に新亜目Senticaudataが設立され、ヨコエビの分類は私が卒論をやった頃とは大きく変わっています。ヨコエビ亜目Gammaridaeからハマトビムシ上科Talitroideaやヨコエビ上科Gammaroidea,ハッジヨコエビ上科Hadzioidea,ドロクダムシ上科Corophioideaといった主だったグループが引き抜かれ、ワレカラ亜目CaprellidaeとともにSenticaudataに含められました。それ以外の科はヨコエビ亜目に残ったわけですが、氾濫後の河川のごとく、大移動の後のヨコエビ亜目は上科や下目などの枠組みが半ば崩壊しており、実質上、細かなグループがデトリタスのように浮遊するカオスな状態です。

 せめて新しいSenticaudataに対する理解だけでも深めなければと、Lowry & Myers (2013) のリストにauthorshipと和名を加筆して科リストを作成しましたので、以下に掲載します。

 和名は日本分類学会連合のホームページを参照しました。上位分類群の和名は未だ公式に提唱されていないものもありますが、間違いないだろうというものは推測して()内に示しました。

 気になる点などありましたらコメント欄やメールにてお教えいただければ幸いです。







Suborder Senticaudata Lowry & Myers, 2013


Infraorder Carangoliopsida Bousfield, 1977

Parvorder Caramgoliopsidira Myers & Lowry, 2013

Superfamily Carangoliopsoidea Bousfield, 1977

Family Carangoliopsidae Bousfield, 1977

Family Kairosidae Myers & Lowry, 2013


Infraorder Talitrida Rafinesque, 1815(ハマトビムシ下目)

Parvorder Talitridira Rafinesque, 1815(ハマトビムシ小目)

Superfamily Biancolinoidea Barnard, 1972 ガラモノネクイムシ上科

Family Biancolinidae Barnard, 1972 ガラモノネクイムシ科

Superfamily Caspicoloidea Birstein, 1945

Family Caspicolidae Birstein, 1945

Superfamily Kurioidea Barnard, 1964

Family Kuriidae Barnard, 1964

Family Tulearidae Ledoyer, 1979

Superfamily Talitroidea Rafinesque, 1815 ハマトビムシ上科

Family Ceinidae J.L. Barnard, 1972

Family Chiltoniidae J.L. Barnard, 1972

Family Dogielinotidae Gurjanova, 1953 ナミノリソコエビ科

Family Eophliantidae Sheard, 1936 ネクイムシ科

Family Hyalellidae Bulycheva, 1957

 Family Hyalidae Bulycheva, 1957 モクズヨコエビ科

Subfamily Hyacheliinae Bousfield & Hendrycks, 2002

Subfamily Hyalinae Bulycheva, 1957 モクズヨコエビ亜科

Family Najnidae J.L. Barnard, 1972 ヒョットコヨコエビ科

Family Phliantidae Stebbing, 1899 ミノガサヨコエビ科

Family Plioplateidae J.L. Barnard, 1978

Family Talitridae Rafinesque, 1815 ハマトビムシ科

Family Temnophliantidae Griffiths, 1975


Infraorder Corophiida Leach, 1814(ドロクダムシ下目)

Parvorder Corophiidira Leach, 1814(ドロクダムシ小目)

Superfamily Aoroidea Stebbing, 1899 ユンボソコエビ上科

Family Aoridae Stebbing, 1899 ユンボソコエビ科

Family Unciolidae Myers & Lowry, 2003

Subfamily Acuminodeutopinae Myers & Lowry, 2003

Subfamily Unciolinae Myers & Lowry, 2003

Superfamily Cheluroidea Allman, 1847

Family Cheluridae Allman, 1847

Superfamily Chevalioidea Myers & Lowry, 2003

Family Chevaliidae Myers & Lowry, 2003

Superfamily Corophioidea Leach, 1814ドロクダムシ上科

Family Ampithoidae Stebbing, 1899 ヒゲナガヨコエビ科

Subfamily Ampithoinae Stebbing, 1899 ヒゲナガヨコエビ亜科

Subfamily Exampithoinae Myers & Lowry, 2003

Family Corophiidae Leach, 1814 ドロクダムシ科

Subfamily Corophiinae Leach, 1814 ドロクダムシ亜科

Tribe Corophiini Leach, 1814 ドロクダムシ族

Tribe Haplocheirini Myers & Lowry, 2003

Tribe Paracorophiini Myers & Lowry, 2003

Subfamily Protomedeiinae Myers & Lowry, 2003

Parvorder Caprelidira Leach, 1814(ワレカラ小目)

Superfamily Aetiopedesoidea Myers & Lowry, 2003

Family Aetiopedesidae Myers & Lowry, 2003

Family Paragammaropsidae Myers & Lowry, 2003

Superfamily Caprelloidea Leach, 1814  ワレカラ上科

Family Caprellidae Leach, 1814  ワレカラ科

Subfamily Caprellinae Leach, 1814 ワレカラ亜科

Subfamily Paracercopinae Vassilenko, 1972

Subfamily Phtisicinae Vassilenko, 1968

Family Caprogammaridae Kudrjaschov & Vassilenko, 1966 ヨコエビワレカラ科

Family Cyamidae Rafinesque, 1815 クジラジラミ科

Family Dulichiidae Laubitz, 1983

Family Podoceridae Leach, 1814 ドロノミ科

Superfamily Isaeoidea Dana, 1852 イシクヨコエビ上科

Family Isaeidae Dana, 1852 イシクヨコエビ科

Superfamily Microprotopoidea Myers & Lowry, 2003

Family Microprotopidae Myers & Lowry, 2003

Superfamily Neomegamphoidea Myers, 1981

Family Neomegamphopidae Myers, 1981

Family Priscomilitariidae Hirayama, 1988 キシドウヨコエビ科

Superfamily Photoidea Boeck, 1871 クダオソコエビ上科

Family Ischyroceridae Stebbing, 1899 カマキリヨコエビ科

Subfamily Bonnierellinae Myers & Lowry, 2003

Subfamily Ischyrocerinae Stebbing, 1899 カマキリヨコエビ亜科

Tribe Ischyrocerini Stebbing, 1899 カマキリヨコエビ族

Tribe Siphonoecetini Just, 1983

Family Kamakidae Myers & Lowry, 2003 カマカヨコエビ科

Subfamily Aorchinae Myers & Lowry, 2003

Subfamily Kamakinae Myers & Lowry, 2003 カマカヨコエビ亜科

Family Photidae Boeck, 1871 クダオソコエビ科

Superfamily Rakirooidea Myers & Lowry, 2003

Family Rakiroidae Myers & Lowry, 2003


Infraorder Hadziida Karaman, 1943(ハッジヨコエビ下目)

Parvorder Hadziidira Karaman, 1943(ハッジヨコエビ小目)

Superfamily Hadzioidea Karaman, 1943 ハッジヨコエビ上科

Family Crangoweckeliidae Lowry & Myers, 2012

Family Eriopisidae Lowry & Myers, 2013

Family Gammaroporeiidae Bousfield, 1979

Family Hadziidae Karaman, 1943 ハッジヨコエビ科

Family Maeridae Krapp-Schickel, 2008 スンナリヨコエビ科

Family Melitidae Bousfield, 1973 メリタヨコエビ科

Family Metacrangonyctidae Boutin & Missouli, 1988

Family Nuuanuidae Lowry & Myers, 2013

Superfamily Calliopioidea Sars, 1893 (ウラシマヨコエビ上科)

Family Calliopiidae Sars, 1893 ウラシマヨコエビ科

Family Cheirocratidae d'Udekem d'Acoz, 2010

Family Hornelliidae d'Udekem d'Acoz, 2010

Family Pontogeneiidae Stebbing, 1906 アゴナガヨコエビ科


Infraorder Bogidiellida Hertzog, 1936 (カンゲキヨコエビ下目)

Parvorder Bogidiellidira Hertzog, 1936 (カンゲキヨコエビ小目)

Superfamily Bogidielloidea Hertzog, 1936 (カンゲキヨコエビ上科)

Family Artesiidae Holsinger, 1980

Family Bogidiellidae Hertzog, 1936 カンゲキヨコエビ科

Family Salentinellidae Bousfield, 1977


Infraorder Gammarida Latreille, 1802(ヨコエビ下目)

Parvorder Crangonyctidira Bousfield, 1973(マミズヨコエビ小目)

Superfamily Allocrangonyctoidea Holsinger, 1989

Family Allocrangonyctidae Holsinger, 1989

Family Crymostygiidae Kristjánsson & Svavarsson, 2004

Family Dussartiellidae Lowry & Myers, 2012

Family Pseudoniphargidae Karaman, 1993

Family Kergueleniolidae Lowry & Myers, 2013

Superfamily Crangonyctoidea Bousfield, 1973 (マミズヨコエビ上科)

Family Austroniphargidae Iannilli, Krapp & Ruffo, 2011

Family Chillagoeidae Lowry & Myers, 2012

Family Crangonyctidae Bousfield, 1973 マミズヨコエビ科

Family Giniphargidae Lowry & Myers, 2012

Family Kotumsaridae Messouli, Holsinger & Reddy, 2007

Family Neoniphargidae Bousfield, 1977

Family Niphargidae Bousfield, 1977

Family Paracrangonyctidae Bousfield, 1983

Family Paramelitidae Bousfield, 1977

Family Perthiidae Williams & Barnard, 1988

Family Pseudocrangonyctidae Holsinger, 1989 メクラヨコエビ科

Family Sandroidae Lowry & Myers, 2012

Family Sternophysingidae Holsinger, 1992

Family Uronyctidae Lowry & Myers, 2012

Parvorder Gammaridira Latreille, 1802(ヨコエビ小目)

Superfamily Gammaroidea Latreille, 1802 ヨコエビ上科

Family Acanthogammaridae Garjajeff, 1901

Family Anisogammaridae Bousfield, 1977 キタヨコエビ科

Family Baikalogammaridae Kamaltynov, 2002

Family Bathyporeiidae d'Udekem d'Acoz, 2011

Family Behningiellidae Kamaltynov, 2002

Family Falklandellidae Lowry & Myers, 2012

Family Gammaracanthidae Bousfield, 1989

Family Gammarellidae Bousfield, 1977

Family Gammaridae Latreille, 1802 ヨコエビ科

Family Iphigenellidae Kamaltynov, 2002

Family Luciobliviidae Tomikawa, 2007

Family Macrohectopidae Sowinsky, 1915

Family Mesogammaridae Bousfield, 1977 ナギサヨコエビ科

Family Micruropodidae Kamaltynov, 1999

Family Ommatogammaridae Kamaltynov, 2010

Family Pachyschesidae Kamaltynov, 1999

Family Pallaseidae Tachteew, 2001

Family Paraleptamphopidae Bousfield, 1983

Family Phreatogammaridae Bousfield, 1983

Family Pontogammaridae Bousfield, 1977

Family Sensonatoridae Lowry & Myers, 2012

Family Typhlogammaridae Bousfield, 1978

 
Incertae Sedis 所属不明

Family Ichiidae Dana, 1849

Family Sanchoidae Lowry, 2006


<参考文献>



-WoRMS

- ERMS
-日本分類学会連合 




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補遺

・和名表記の誤りを訂正しました(10.Oct.2015)
・文中で言及した分類群に学名を併記(14 Jan. 2019)

2015年9月13日日曜日

9月度活動報告(台風一過)

ご無沙汰しております。

 海の活動を徐々に増やしてきているのですが、ブログが滞っており申し訳ありません。シーパラの続報もエネルギー切れでそのままになってますね。途切れた糸をつないで思い返してみると…あれは水槽や生け簀にヨコエビがいっぱいおったという話です(雑)

 さて、今日はNPOの活動で、三番瀬の底質調査をしました。台風,温帯低気圧の通過と停滞前線の影響で、各地にて豪雨による河川の氾濫などが引き起こされました。三番瀬海域も江戸川放水路などを通じて大量の河川水が流れ込んでいるはずであり、そうした状況で底質環境がどう変化しているかを把握しようというわけです。

 ふなばし三番瀬海浜公園は、この強風のコンディションにあっても客足が衰えません。
みんなどんだけ海が好きなんだ。

 
 さっそく地面がえぐれておかしな地形になってる箇所がありますねぇ。

 地学屋さんによると、台風やその後の放水によって押し寄せた海水が防波堤のギリギリまで押し寄せ、その引き波が土砂を削っていった跡ではないかとのことです。

 たしかに砂浜に降りるスロープにも砂のたまったような跡が。


 満潮時の汀線にはいつもより多い流木やら草やらが漂着しています。 
  ススキ、笹竹の類、アメリカセンダングサっぽい茎、クロモみたいな水草など、明らかに陸域由来の漂着物が多い。そういったものをひっくり返すと、ヒメハマトビムシPlatorchestia cf. pacificaがいますね。

 紋がやけに不明瞭だがたぶんトホシオサゾウムシ


 アブラかミンミンの抜け殻

 ナナホシテントウ

 他には、マルタニシ、ウスカワマイマイ。何かの蛾の蛹。コバネナガカメムシの類は恐らく住み処のイネ科植物の茎に入って流れてきたのでしょう。細かな植物片が積もった下から、湿った土壌を好むカラフルな甲虫ヨツボシテントウダマシが出現。今まで見たことがなかったのですが、実は前からいて、砂浜でも生きられる種なのかもしれません。



 カモメの類がいます。

 どうやら陸から運ばれたミスジマイマイがそのへんに落ちていて、その身がほじられた跡があるので、おやつになっているようです。うち上がったボラをつついたりもしていました。

こうして見ると陸の貝の殻は薄い。


 今日はシギチの一斉カウント日らしく、あちこちで鳥屋さんがめいめいの大砲を構えていました。お邪魔しました。

めちゃサギが多い。こんなにサギがいるのはあまり見ない。アオサギと、ダイサギかなぁ・・・


 あとは、海由来の漂着物など。
 オオヘビガイだよねこれ。

 三番瀬では珍しいコウイカの甲。ちっちゃい。
富津などの海岸ではよく見ますね。
カワウの骨かな。

 こちらは トイザ●スの上を通勤中のカワウ。
毎日、新浜と三番瀬界隈を往復されているということで。


いつものようにミズクラゲも。ちょっと小ぶり。
 

 干潟の表在ベントスはユビナガホンヤドカリが多いです。
 ヤドカリのついた網をゴソゴソと怪しく揺らしてみると、ヨコエビが見つかりました。

ドロクダムシ上科ヒゲナガヨコエビ科の一種、おそらくモズミヨコエビAmpithoe varidaと思われます。
まだ未成熟です。


 驚いたのはコメツキガニの勢力。干出干潟の大部分を覆っていました。

 干潟表面には海と陸の両方から運ばれた砂や土や泥が堆積していて、杭や岩などの埋もれ具合から考えて、船橋側(潮干狩り場の境界付近)で恐らく数㎝~数十㎝、市川側の堤防まわりでは1m以上の厚みになっているものと推定されます。

 ということで、干潟の表面の標高が上がって、コメツキガニが好む環境が拡大したのかもしれません。

これは市川側の堤防。
 だいぶ埋まってません????


 草地に入った海水が海へ戻れずに湿地のようになっています。これはまるで盤洲干潟に流れ込む小櫃川の風景!
この地をプチ小櫃と命名します。
 
 いつか三番瀬もこんな感じになるといいなぁ。



 今回の豪雨によって干潟には相当な変化があったことが分かりました。
 普段からのデータの蓄積や変化を可視的に示せるような工夫が重要ですね。
 

2015年5月17日日曜日

シーパラのミクロモンスター展に行ってきました(ネタバレ有り)

鍵をかけたままの扉を開けてみよう
あの頃の諸々を呼び覚まそうとしている私です。


ファミリーとカップルでごった返す横浜・八景島シーパラダイスに出かけて参りました。
昨日より始まったミクロモンスター展を観に行ってきたのです。




もうこのデザインが親しみやすいカンジがいいよねぇぇええ

ってか、ウミクワガタの指先が二又になってね??それってクワガタ(昆虫綱)の特徴じゃね???等脚目のdactylusって普通にとんがってるだけじゃね????



 さて・・・このウミクワガタ先輩が率いる四天王というのが、ヤリボヘラムシクーマスベヨコエビワレカラで、驚くべきことにすべてフクロエビ上目というニクイ軍団。

 それ以下のメンバーは、タナイスウミグモコツブムシオタフクヨコエビウミホタルという、揃いも揃って僕たち私たちマイナー海産節足動物芸人です。

 ヨコエビが2つも入ってる!キャラ被りを恐れずに2つも入れてくれている!!



何の補足もいらない完ぺきな解説ですね
それにしてもそのように狩りをしているとは知りませんでした
(HPの名前の表記がおかしいのは期間終了の7/12までに直していただきたいものです)


 
 やはりヨコエビはスピード要員のようです。
 ってか・・・底節板すくなくね???
 オタフクヨコエビParapleustes属はテングヨコエビ科に含まれ、北海道で石丸先生がたくさん記載されていますね(Ishimaru, 1984)

 やっぱり底節板のカタチが違う気がします・・・





 さて・・・





(以下、ネタバレ)







 会場はこんな感じです。





 

 正面には堂々とスベヨコムシスベヨコエビが掲げてあり、ヨコエビニストとしては気恥ずかしいやら嬉しいやら・・・








見てくださいこの大きなアイソポッド!
 先日、ニコニコ超会議の会場で購入させて頂いたオオグソクムシ煎餅の原料、オオグソクムシBathynomus doederleiniiの生体展示です!

 他にもアメリカカブトガニやモンハナシャコなど、華々しい非十脚節足動物が魅せてくれます!





そして、Acanthogammarus sp.やEurythenes gryllusの液浸標本!

 最大のヨコエビというとAlicella giganteaという風潮の強い中、あえてEurythenes gryllusをチョイスしてくるこの渋さ、 大きいことはいいこと・・・あれ・・・確か今回のテーマはミクロ・・・




 今回の主役たちの写真は撮っていませんが、ぜひこれは生で観ていただきたい。

 パネルには先ほどの何か怪獣図鑑みたいな説明文に加えて、種の採取場所や生態的特性が記述されています。
 生体展示には個別に案内はなく、展示ケースに埋め込まれたシャーレの中を覗くと奴らがいます。
 顕微鏡を必要としない程度のマクロベントスですが、まあこれが妥当な大きさかと。

 なにかルーペみたいなもので見るような趣向でもよかったかもしれませんが、今回は会場にRICOHのWG-5 GPSが据え付けられ、顕微鏡モードで撮影・観察できるようになっておりました!これはすばらしい!!バッテリー切れてたけどな!!!



 
そしてなんとソーティング目視でベントスを探せるコーナーが! 写真には中央上部にLeipsuropusがあるため、これはワンチャンあるかと思いきや、ぜんぜん見つかりませんでした(テヘペロ)


  

そしてこれ、実はパネル展示が非常に多いんです。

 生体展示は非十脚節足動物ばかりですが、写真にはゴカイやらボネリムシやら、様々な分類群があります。写真の人物も楽しそうですね。
  一部書体のブレや分類の古さなどがありますが、まあ、これも楽しみ方の一つだと思います!


 あとはいろいろ館内を観て回ったのですが、今回はこのへんで・・

(待て次回)






2015年5月8日金曜日

五月度活動報告(2015年)

永い眠りから目覚め、蘇るヨコエビニストこと、私です。
独りきりで閉じていたって意味ないよね。


・三番瀬ベントス調査


 GWといえば潮干狩り、赤潮をプランクトンネットですくって顕微鏡で覗いたかの如き人ごみをかきわけ、東浜のベントス調査に参加しました(5月6日)。
 NPOの活動はもうかなりお休みしておりました。久々の干潟です。


青い空の下、見ろ、人がいっぱいのようだ(みればわかる)


 定量調査をメインに、努力量調査も実施しました。
 漂着物を裏返すとヒメハマトビムシPlatorchestia cf. pasificaらしきハマトビムシ科がたくさん。
 適当に砂を掘るとニッポンドロソコエビGrandidierella japonicaやらモズミヨコエビAmpithoe varidaやらが出現します。愉快愉快。



 アナアオサ(sensu lato)の表面にモズミヨコエビ
ヨコエビはかつてない豊作


 汀線付近まで行くと、波に削れた砂の凹凸の合間に、棲管のかたまりが目立つ。これを崩してみると、ドロオニスピオとみられるスピオ科の多毛類と、アリアケドロクダムシMonocorophium acherusicumが混じって採れる。同じ場所で暮らしているのか。
 
       
 まめこぶしさんの絡み
マメコブシガニも多い




杭に固着したカキ殻表面にはタテジマイソギンチャク(?)
(この写真はイソユスリカを撮影しようとして失敗したもの)






 あまり画像がないのですが、ツイッターにもあげたやつを貼っておきます。

 ニッポンドロソコエビ(メス)


  アリアケドロクダムシ(左:オス,右:メス)


 


 モズミヨコエビ(オス)


 まずまずの収穫と思います。

 調査結果としては後ほど公開されると思いますが、三番瀬のベントスはなかなか調子がよいです。

 久々にヨコエビの形態をまじまじと観察しました。
 勘が蘇ってきたかも?