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2019年7月5日金曜日

ヨコエビ四番勝負 ~令和最初の夏も宝虫探し~(7月度活動報告)


 潮が良いので遠征してきました.

 今季は期限や目的のはっきりした採集が多く,自分のペースでフィールドのポテンシャルを測るような旅をあまりしていなかった気がします.S.A.M. project もほったらかしだし.

 件の記載論文もあとは図表に番号を振って関係方面に回すだけという段まで来たので,7月頭のこのビッグウェーブを逃すわけにはいかないと,新幹線に飛び乗りました.スマートEXまじで楽(それにしても全ての新幹線はつながっているのになぜIC乗車券に新幹線チケットを紐付けするシステムは東海道山陽と北陸上越は互換性がない…おや、誰か来たようd).



 S.A.M project とは,ヨコエビが人をかじることを確認する,極めてシンプルな企画です.
 とりあえず,できるだけ多くの人食いヨコエビを発見し,その傾向を知ることを目標としています.
 発端はオーストラリアでのこの事件です.ヨコエビが死肉を漁るのは常識といえるかもしれませんが,生きた人間をかじるという事象はあまり一般的ではないのが現状です.生きた人間がヨコエビに齧られるのかどうか.その知見が積み重なっていけば,今後無用な不安感を抱かなくても済むのではないでしょうか.余計に心配になったりして.



 さて,新幹線は思い出の岡山を過ぎて九州へ…


 しかし…


「木曜日まで豪雨」
「3日が特に激しい」
「九州は例年7月1ヶ月分の降水量が1日で降る可能性」
「気象庁が異例の会見」


 やめてよぉっ!



福岡激闘篇


 志賀島での S.A.M project の前に,九州北東部のヨコエビリティを探っておきたいと思います.

 山奥の採集であれば早期に中止を決めたでしょうが,今回の採集地は県のハザードマップでは大規模な土砂崩れの懸念箇所には含まれていなかったので,ひとまず予定通りに…



福岡県某所.


 意外と大丈夫じゃね?
 小雨がちらつく程度で時折晴れ間さえ見えます.

 ちなみに居酒屋のおばちゃんによると,ここ何日も「明日はヤバい」と予報されつつ,
ずっとこんな感じとのこと.むしろ水不足が心配らしい.ホンマかいな.




 干潟の端に電波塔が聳えています.これで分かる人は分かるかもしれません.

 アオサしかない絶望感もさることながら,干潟を埋め尽くすあまり細くないホソウミニナとヤドカリの物量.


 ヨシ原と連続していることもあってかやや泥っぽくもろもろとした砂泥の底質は悪くありませんが,少し掘るとすぐにその黒い本性を顕す潮通しの悪さと,LNO(ランドリーネットオペレーション=洗濯ネット作戦)を阻む粒径の大きさ.

 苦戦の予感.




 さっぱり採れん.

 三番瀬と谷津干潟を足して2で割った感じと言えば,千葉県のヨコエビ事情に通じている方ならばピンとくるでしょうか.アオサにはシミズメリタ,杭にはアリアケドロクダというメンバーの単調さ.モズミヨコエビもいますがかなり少ない.


モズミヨコエビ(Ampithoe valida).


メリタ属の一種(Melita ).
シミズメリタかもしれない.


ドロクダムシ科の一種(Corophiidae).
ちょっと見たことのないスレンダーなドロクダムシですね・・・
第2触角に見たことのない突起があります・・・


 ベントス相は,汀線上にコメツキ,汀線下にタマシキ,マメコブシ,ガザミ,タイワンガザミ,アサリと,ほぼ三番瀬です.アラムシロっぽい巻き貝とオキシジミっぽい二枚貝とマハゼっぽい魚もいました.違うところといえば,主張してくるフグでしょうか.


ガザミ先輩こわすぎ.


 仕方がないので,潮上決戦へ移行します.
 
 翻って,ハマトビリティは凄まじいものがあります.

 小雨パラつくコンディションが良かったのでしょう.米粒とか稗粒サイズのハマトビムシがそこらじゅうをぴょこぴょこしてます.

 このような場面にも遭遇.


この画像,ずっと自前でほしかったんだよねぇ.


 ハマトビムシを観察していると…


(チクッ)


 チクッ?!


 見ると,なんとハマトビムシがアラサーサラリーマンの汚い足を齧っているではないですか!



 ハマトビムシが人を刺すという話は以前からネットで見かけましたが,どうやらスナホリムシなどと区別がつきにくいようで,誰が犯人なのか決定的な証拠に欠けていました.新潟で土左衛門にハマトビムシがたくさん付いていたとの検死結果がありますが(小関・山内 1964),遺体の損壊には寄与していないとされています.
 オーストラリアではスナホリムシが(嘘か真か)博物館の理事長の息子さんのポークビッツを噛んだ事例(※1)がありますが,種の同定が信頼できる事例は非常に乏しかったわけです.

 しかし同時に,ハマトビムシが人を刺さない証を立てるのは「悪魔の証明」の部類です.一件でも明確にハマトビムシであることが分かればこの問題は解決できると思っていたところ,思いがけずハマトビムシに噛まれても痛いことがわかったのです!
 

 齧っているのは1個体ではないようです.指の腹を齧られても何も感じませんが,指の上や足の甲にとりついた個体は確かに口元を押し付けて齧る仕草をしています.そして明らかな痛み.

 齧っていたのは未成熟オスあるいはメスのようです.その個体そのものは確保できませんでしたが,周辺でピョコピョコしている個体の中から同定が可能なサイズのものを採取してみます.

ヒメハマトビムシの近似種(Platorchestia pacifica).



 結果:勝ち(豊かなヨコエビリティに触れることはできなかったものの新知見を得た).




志賀島再戦(リベンジマッチ)篇



 戻ってきたぜ志賀島!

 今年は2ヶ所のサイトを設定しました.



 サイト1.


 恐らく,この沖で件の事故(※2)があったものと思われます.事件発生箇所に近ければタカラムシが採れるはずですが果たして…



 サイト2.


 昨年,○○な○○を採取してしまった場所ですね.記載準備の準備中です…



 サイト2の地形やヨコエビリティは見当がついているので,最干潮の前にサイト1を見てみます.
 


 要するに,ビキニのチャンネーやらが肌を焼いているようなビーチです.ビキニも観察したいところですが,こちらはあまり潮の影響を受けないため,まずヨコエビを探ります.

 


 銚子の先っぽで見たことあるような,良さげな岩場がありますね.モクとミルを主体として,アオサや短い紅藻,場所によりサンゴ藻がこんもり生えています.ウニの密度もそれなりに.

 おもむろにガサると



ドロノミ(Podocerus ).



ソコエビ(Gammaropsis).


 
ニセヒゲナガヨコエビ(Sunamphithoe ).



ミノガサヨコエビ(Phliantidae).


イソヨコエビ(Elasmopus).


チビヨコエビ(Amphilochidae).


ホヤノカンノン(Polycheria).
これは自己初.
各胸脚の指節が付着に特化している.



 もうこんなもんでいいや(疲労).

 これ以上潮が引いても地形に変化はないようです.最干潮にあわせて場所を変えます.




 サイト2.なつかしい.


 相変わらず海藻の打ち寄せがすごい.

 昨年は血眼で Orchomenella を探した末にヤバいものを拾ってしまいました.今回は Orchomenella と Eohaustorius とついでに例のヤバいものも探してみましたが,潜砂性種は全くヒットせず.粒径の問題で LNO が機能しないという難しさが浮き彫りに.



 仕方がないので潮上決戦に持ち込み,フィニッシュとしました.採れたのはPlatorchestia pacifica でした.






 さて,今回はタカラムシに会うため,サイト1に鶏肉入りの洗濯ネットを仕掛けていたのですが…



 ダメでした…


装置の設計や設置時間に問題がある気がするので,
玄界灘に沈む夕日にリベンジを誓い,
島を後にしました.



 結果:負け(岩礁のヨコエビリティを発見したものの目的にかすりもせず)

 

ベイトトラップでなぜか Jassa がよく採れる.スカベンジャーなのかお主ら(たぶん付着基質として利用しただけ).






愛知死闘篇



 東海地方へ移動します.連戦によりぎょさん装備の足はもう限界です.

「九州南部に大雨を降らせた雨雲は東へ移動」
「東海から関東は夜にかけて雨」

 やめてよぉぉっっっ!!


 伊勢湾を挟んだ三重県と,いちおう伊豆は参戦したことがあるものの,愛知のヨコエビリティは未経験です.今回は愛知のヨコエビリティを知り,愛を知り,できれば最近集め始めた Eohaustorius を採ることを目的としています.

 愛知に Eohaustorius がいることがわかっているものの,電車で行くことを考慮して新たな干潟を探すことに.


 Googleマップでは,海苔網がかなり岸の近くまで張られているのがわかりました.李下の冠,怪しい行動は慎んで慎重な採集が求められます.

 
 しかし,串カツの美味さに我を忘れ,結局どこにも連絡しないまま現場へ.




 ロープとかは張ってないのね?

 富津を思わせる密漁絶許標示と茶色がかった砂底,繁茂したアマモ.東京湾が失ったものがここにあるようです.

 やたら転がっているワタリガニの脱皮殼.時々生体.


ハサミないけど大丈夫?


これは図鑑でしか見たことがないけど
ジャノメガザミというやつか…

 潮間帯上部はアマモやコアマモの群落が占めており,その隙間の砂地にはアオサがぽつぽつと.目につくのはタマシキとアラムシロとヤドカリ.

 潮間帯を上から下に移動し,汀線に沿っても歩いてみましたが,砂の状態は非常に均質でした.河川由来の堆積物も今回見た限りでは溜まっておらず,還元化しているところもありません.リップルマークのあるところとないところがありますが,概ね地形による感じです.表層2㎝ほどはややモロモロとした感じのする褐色,その下は東京湾奥に似た黒色の海砂です.1mmの洗濯ネットでふるうと黒い粒はすっかり抜けてしまい,少しだけ透明な粒が残るのが印象的です.



 そこへ近寄ってくる人影.優しそうなおばちゃんが声をかけてきました.

 どうやら密漁監視の方のようで,タダ乗り潮干狩り客と思われたようです.干潟でアサリなんか採れてもいつもそのへんに投げてるヨコエビおじさんとしては,身に覚えのないことです.スコップ持って干潟に立ってる時点で怪しすぎますが.

 ヨコエビを採っていることを伝えようとしましたが…せや…わてまだヨコエビ採れてへんかったわ…

 おっ,コアマモの間で枯草のフリしとるんはヒメイカはん…見てくださいこのイカが食べてるのがヨコエ…


エビジャコやんけ.


 現地にヨコエビに対応する言葉がないかと色々と探ってみましたが,やべー奴というのは伝わったらしく,逆に励まされて放免となりました…


 アカン…このままやとウシロマエソコエビを採る前にワイがパクられてまう…潔白を証明するためにまず何でもいいから「見せヨコエビ」を採らないと… 蛍光グリーンの活きのいいモズミヨコエビが欲しいところです.2㎝くらいの.


 それからアマモやコアマモをガサってみたものの,大量の微小巻貝とたまにヘラムシが落ちるだけで,一向にヨコエビが出ません.
 砂地からも何も採れません.


 もしかして,ヨコエビが存在しない世界線に来てしまったのでは?


 そんなことを考えつつ,汀線付近で波に洗われていたロープに付いたアオサをガサってみると





見せヨコエビGET!

ヒゲナガヨコエビ属の一種(Ampithoe cf. tarasovi).



 こんなに立派なヒゲナガを採ったのは久々です.

 がっちりした体形や体格を見ると,かなりニッポンモバヨコエビに見えます.一応第5底節板の下縁に短い剛毛があります.第1触角の特徴などから総合的に判断しました.


アゴナガヨコエビ(Pontogeneia).

チビヨコエビ科(Amphilochidae)のなにか.


タテソコエビ科(Stenothoidae)のなにか.

 しかし,それから砂を掘れども出てくるのはオフェリアとチロリとハマグリ(チョウセン?).ハマグリを遠投するたびHPが減少し,チロリをオルタナティヴする元気もありません.

 そこへまた地元の方が,貝を採っているのか聞いてきたではありませんか!見せヨコエビの出番!ヨコエビを採っていることを説明すべく懐からヨコエビセットを取り出そうとしていると「貝じゃないならいいです」と足早に去っていくではないですか!ちょっと!見てよ!かわいいモズミん見てよ!!ねぇ!!



 そうこうしているうちに潮は満ち始め,電車の時間もあるので,諦めて潮上決戦に移行します.

 海草場が豊かなので打ち寄せ物もアマモが多いようです.おや,まだ生きているワレカラが…


 どうやら,ここのハマトビムシは1種ではないようです.


ヒメハマトビムシの近似種(Platorchestia pacifica).



スナハマトビムシ(Sinorchstia sp.). 
あっ,やべぇこんな掌縁をした咬脚の種は見たことがねぇ.
やべぇ・・・
(ニホンスナハマトビムシでもタイリクスナハマトビムシでもないです).



結果:逆転勝ち(完全ボウズではないが,圧倒的ヨコエビリティ不足はロケハン技術不足.最後にヤバいのを引いたので加点.).





愛知突撃篇



 愛知の恐ろしさを知ったヨコエビおじさんは,例のごとく地元の有識者に助言を頼み,改めて採集地を見直すことにしました.ここから本気で Eohaustorius を求めます.



 かなりの密度でナミノリケナシザルが生息しています.群れを避けて,教えてもらったポイントへ向かいます.

 やはり密漁絶許看板が立っているので浜に下りてよいか近くの方に声をかけたところ,問題ないとのこと.スナホリケナシザルに優しいのは嬉しい.



 色が少し山砂っぽいものの,細かくさらっとした砂質が良い感じです.
 1mm メッシュの通りがとても良く,かといって腐った泥もなく,堤防に囲われかなり人工的な雰囲気が漂う環境ながら,自然海岸的な健全さを感じます.汀線付近にはうんざりするほどアオサが溜まっていますが,潮通しが極めて良好で,留まることなく移動しているようです.アオサだまりからやや下がるとアマモ場が広がっていて,その間にワタリガニやらタコやらが潜んでいるようです.


超 怖くね?

アミメキンセンガニというやつだろうか.


 あとは,夥しい稚魚,稚ガニ,貝形虫が印象的です.




ドロソコ(Grandidierella).
なぜか小さい個体しか採れない.




ウシロマエソコエビ(Eohaustorius).

 やったぜ.


 しかし,よく採れる場所を探し当てるまでにかなりの時間を使ってしまいました.それに小さいものばかり.
 Eohaustorius は,冬季のみ大型個体でしのぎ夏季に短いスパンで小型個体が出現するナミノリソコエビと異なり,通年で大型個体がいるはず.
 なお,持ち帰って形態を確認したところ,たいへんまずいことが発覚しました.これはまたいつの日か・・・

 

 硬い基質も見てみましょう.
 岩場の海藻をガサるとモクズとかいろいろ.少し小さめ.半ば干上がった岩の上まで歩いていて根性を感じました.

ヒゲナガヨコエビ(Ampithoe).



 そろそろタイムリミット.
 ナミノリケナシザルをかわしながらすでにハマトビリティの高さは感じていました.


プラゴミ少なくアマモがこんなに.
この海岸管理は全国のサーフスポットが真似してほしい.




 潮上決戦は残った時間でサクッとをキメたいところ.


スナハマトビムシ(Sinorchstia).

 あれ?ヒメハマは?

 ナミノリケナシザルの生息域では普通にヒメハマがいた気がします.確保しておくべきでした.これはまた後日かな…


 
 結果:辛勝(目的外のヤバいのを引いてしまった).






 総括.
 ”見せヨコエビ”以外は悉く狙いを外れ,実力不足を思い知らされました.愛知二日目は一応属レベルで目的を果たせたものの,欲しかったのは既知種の複数ポイントのサンプルであったため,今後の研究に対しては厳しい展開となりました.これは仕方ないけどね~
 とりあえず藻があればよい磯と比べて,干潟の潜砂性ヨコエビの生息密度は細かい底質状況に左右され,現場でもしばらく流してみないと狙ったヨコエビを得るのは難しいです.ヨコエビの情報がなくとも,既存の報告書などから現場の雰囲気を察知してヨコエビリティを推し量ることができればよいのですが…

 あとは,ターゲットとなる潜砂性ヨコエビの生態特性と,ヨコエビおじさんの採集スタイルとの乖離です.
 電車で移動して岸から歩いてエントリーする都合上,胴長と洗濯ネットが関の山です.盤州干潟でも潜砂ヨコエビはかなり潮下帯での活性が高かったので,メインハビタットに至らず,採集効率が悪い可能性があります.





※1:アンドリュー・ホジー氏(西オーストラリア博物館)の証言.
”このニュース記事を見てすぐ,私は博物館のコレクションにあるPseudolana concinna(スナホリムシ科)の標本のことを思い出した.
 これは1959年の夏にパース海岸にほど近いロットネスト島(西オーストラリア)で採集されたものだ.古い登記書類にはこのような備考がある ”水辺に座っていた小さな子供のペニスに取り付いて食らいついてた;非常に出血していた”.確証はないが,その小さな子供は,当時の西オーストラリア博物館理事長の息子だったと考えられる.”


※2:永田ほか (1967) の事例.
  投錨して操業していた小型漁船が鉄船にぶつけられ,漁師の男性が変わり果てた姿で発見された事件.ヨコエビによる蚕食事例として著名.


(参考文献)
— 小関恒雄・山内峻呉 1964. 水中死体の水生動物による死後損傷. 日本法医学雑誌, 18 (1): 12–20.
— 永田武明・福元孝三郎・小嶋亨 1967. フトヒゲソコエビ及びウミホタルによる水中死体損壊例. 日本法医学雑誌, 21(5): 524–530.

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補遺 (15-VIII-2024)
・一部書式設定変更。

2018年8月31日金曜日

いのちのたび ~平成最後の夏は宝虫探し~(8月度活動報告その2)


 今から約1年前、ヨコエビ界隈を震撼させたこのニュース、皆さん覚えているだろうか?



 豪州のビーチで冷たい海水の中に佇んでいた少年が、知らないうちにできた大量の傷から出血を起こして入院した、という奇妙な出来事である。

  医療関係者が首を傾げる中、彼の父親は自ら原因究明に乗り出し、現場で生肉に群がってきた生物を捕獲して、研究者に同定を依頼。 結果、フトヒゲソコエビ類であるとの結果が得られた。少年が負傷した真の原因が特定されたわけではない(というか、どのような方法で検証しても推測の域を脱することは困難と思われる)が、甲殻類(ヨコエビ)が関与した可能性がある珍しい事例ということと、被害に遭った少年の姓が甲殻類(カニ)を彷彿とさせる ”カニゼイ(Kanizay)” だったこと、そして超絶イケメンだったことで、ネットで大いに話題となった。



 ちなみに報道写真では、吸入マスクを取り付けられ足から鮮血を滴らせた痛々しい姿となっていた少年ですが、およそ1か月後には応援するサッカーチームの選手と共に笑顔で写真に収まる姿がチームのFacebookで紹介され、 今年の1月には家族と共に地元ランニングフェスティバルに参加している様子も父親のFacebookに投稿されており、傷は癒えてきたようです。




  さて、あれから調べを重ねたところ、どうやらヨコエビによって「海で人が齧られた」ケースというのが結構あることが分かりました。以下にその事例を幾つか示します。






御多分に漏れずグロ注意であります!!








CASE 1 小関・山内 (1964)

 7月上旬.N県の某海岸で7歳と11歳の少年が溺死.7歳の少年は半日後に発見されたが,もう1人が見つかるまでに2日かかった.手足は浸漬作用を受けて膨れ上がり,肌の組織は軟化し腐敗が始まっていた.皮膚には目立った傷は無いものの,表面が小虫によって齧られており,2種の等脚類と,1種の端脚類(Anisogammarus pugettensis トンガリキタヨコエビ)が含まれていた.



 
CASE 2 小関・山内 (1964) 

 1月.川で40歳代の男性が溺死し,下流へと流された.2日後,N県の某海岸にて漂着しているのが発見されたが,顔面や頸部に粟粒大あるいは米粒大~小豆大の丸い損蝕創が多数認められ,眼球や耳介は片方だけを残し,もう片方は抉り取られたようになっていた.表面には多数の海産ヨコエビ(Anonyx pacificus シリアゲソコエビ)が付着しており,遺体が川を出て,海に達してから浜に打ち上げられるまでに,この小動物によって損壊されたものと推測された.

 


CASE 3 永田ほか (1967)

 8月下旬.15時半ごろ,F県海上保安部の巡視船が,杭に結びつけられたまま漂う小型木造船を発見した.船尾左舷が破壊され,船体は8割ほど海中に没していた.船底には漁獲したものと思われる数匹の魚,船中からは麦わら帽子や弁当箱などが発見されたものの,乗員は影も形も無く消え失せていた・・・と,ここまで聞くと,バミューダトライアングルのフォークロアか,はたまた84年版ゴジラのオープニングか,ミステリアスな展開であるが,船体に残された塗料の剥げた痕跡から衝突事故によって乗員が海中に放り出されたことが推測され,直ちに曳網による探索が行われた.
  約1日後,付近の海底から1体の遺体が引き揚げられ,着衣などから行方不明となっていた60歳代の漁夫と判明したが,その状態は極めて異様であった.全身に死斑はなく,顔面や頸部など肌が露出した部分の軟組織が消え,軟骨および骨のみが残り,舌は無く,顎はほとんど外れかかっており,鋭利に切断されたかのような血管に加えて,気管の縁はジグザグな切断面が見られた.スクリューによる損傷などを検証するために剖検が行われた結果,死因は溺死であり,スクリューの接触によってできるはずの骨折跡はなく,着衣と肌の間や体内には,2種のヨコエビ(Orchomenella littoralis ナイカイツノフトソコエビ,Orchomenella japonica)を含む大量の小虫が発見された.これらの状況から,死後ヨコエビ等の蚕食によって遺体が損壊されたものとの結論が導かれた.死斑が無いのは海底に沈むまで海流に揉まれていたことを示しており,総合的に判断して,14~15時間の間にここまで白骨化が進んだとみられる.




 さて、この中で最も侵蝕作用が激しいのは、F県の事例と思われます。

 人を食うヨコエビの生息地と時期が分かったところで・・・



 実 際 に や っ て み ま し ょ う 。






Starting S.A.M. project 

(Scout for the Amphipod's Meals)




1.まず漁協に電話してみました


わたし:ヨコエビ採りたいんですけど、どうすればいいですか?

支所の人:えっと…上の者に代わりますね。

わたし(ヨコエビマニアの怪電話の取り次ぎマジ卍)

支所の偉い人:お電話代わりました。

わたし:(かくかくしかじか)ヨコエビ採ってもいいですか?

支所の偉い人: FAXとか電話で、何匹採るか教えてくれればいいです。あと、その辺りは境界が入り組んでいるので、本所に確認してください。






2.船のチャーターを試みました


わたし:死んだ魚に群がるような虫を採りたいんですが、協力いただけますか?

船長:たくさんいますね。どれですか?

わたし:砂浜でピョンピョンしてるようなのと同じ形のやつです。

船長: ああ、ダンゴムシを押しつぶして平たくしたようなのね。

わたし:船出してくれますか?

船長:タダならええですよ。

わたし:え?

船長:遊漁船なので、目的以外で船を出してお金をもらうと法律に引っかかることがあるんです。でも私はそういうの好きなんで☆ 朝はいっぱいですが午後とか夕方なら☆

わたし(マジすか)

船長:ちなみにどうやって採ろうと?

わたし:ビンとかを沈めて、中に肉を入れてやろうかと。

船長: 網だと抜けそうですからね。でも魚の死骸に集まってるのをよく見るので、魚肉を入れたらいいんじゃないですか。漁港に魚はいっぱいあるんで、こっちで用意します☆

わたし(マジすか)

船長:釣り具屋に来ているんですが、ちょうど良さそうなカゴ網があったので、こっちに来るまでに、いろいろ試してみます☆

わたし(マジ神)(昇天)

 



3.文献調査

 今回のターゲットとなる2種のヨコエビのうち1種目、”ナイカイツノフトソコエビ”は Nagata (1960) が Orchomenella sp. として報告し、後に Nagata (1965) において Orchomenella littoralis として記載されました。しかし、Hirayama (1986) は、属位変更に伴い Orchornene litoralis (Schellenberg, 1926) という別の種のジュニアホモニムとなったとして、Orchomene naikaiensis という学名に置換しました(※補遺1)。この扱いは Barnard & Karaman (1991) でも概ねフォローされていましたが、同研究でこの群は supergenus として扱われており、揉める素地は十分でした。
 そしてWoRMSでは現在、Hirayama (1986) の処遇を無効(O. littoralisとO. litoralisは1字違いであり、そもそもホモニムではなかった)とし、Nagata (1965) が記載した Orchomenella littoralis を復活させています。しかも、シニアホモニムとされていたOrchornene litoralis (Schellenberg, 1926) は更に Orchomenella franklini Walker, 1903 のジュニアシノニムとして消されるという事態に陥っていて、世に言う”ゴミ箱分類群”にありがちな混乱の様相を呈しています。今回はとりあえずWoRMSに従い、 Orchomenella sp. sensu Nagata 1960 =Orchomenella littoralis Nagata, 1965 として扱うものとします。

 さて、Nagata (1960) の図はあまり「現代的」でなく、掲載されているのは解剖済の付属肢のみで、特徴的な部品だけを選び複数種まとめて1枚の原稿に押し込んでいて、19世紀から20世紀初頭にかけて欧州の文献にありがちな構成となっています。図のタッチは極めて簡素で、細かな特徴を読み取ることは難しいです。しかも、Nagata (1965) とHirayama (1986) はともに形態図を省いていて、手持ちの文献をもとに本種の正体を知るには、文字情報と現物を突き合わせるほかに活路はないでしょう。
 Nagata (1960) は「体長12mm以下」と述べているが、Nagata (1965) は調査標本に Nagata (1960) の標本群を含むはずにも関わらず体長6.5mm以下とした上で、体長4.9mmのオスをホロタイプとしています。いずれにせよ、永田ほか (1967) で述べられている「1cmにも満たない体長」という特徴には概ね合致しており、本種を網で掬ったりベイトに付着させて採取した場合、5~10mm程度の個体を期待してよいでしょう。

 Nagata (1960) はタイトルの通りアマモ場の調査です。水深は満潮時で3m以内とのことで、汀線からアプローチできる範囲と考えてよいでしょう。永田ほか (1967) では水深56mまで生息となっていて、遺体が見つかったのは水深13~15mとのことなので、深場で集めるのもアリということがわかります。


 これを元に採集方法を検討しようと思います。





4.進捗どうですか

船長:籠罠を仕掛けたいけど海が荒れてどうしようもないね。

船長:砂を掘ったら見つかった。地元の人間も砂地によくいるとみんな言ってる。

船長:ヤツは、噛みますよ。





5.後日、本所に確認

わたし:ヨコエビ採りたいんですが

本所の人:どのように採りますか?

わたし:砂浜を掘ったり籠を沈めたりしようかと…

本所の人:支所に確認して下さい。

わたし:支所から本所に連絡するように言われたんですぅ (´;ω;`)

本所の人:では確認します。

わたし(タライマワシなのか´・ω・`?)

本所の人:(しばし後)確認とれました。あとは所長と打ち合わせてもらえばいいです。

わたし:ありがとうございます(´▽`○)





6.いざ志賀島へ


 こうして私は決戦の地、志賀島へと降り立ちました(もはや伏せることをやめた)。

 金印出土の地(※未だに論争あり)として著名ですが、第二次元寇の折には戦場になったり、たびたび日本史の表舞台に登場する土地です。北九州は古くから政治や経済の中枢だったわけで、今も成長著しい街、福岡市の東の一角として、農業や観光分野で大きな存在感を放っています。


 さて、今回の「S.A.M. project」の目的は、フトヒゲソコエビ類が生きた人間の組織に群がってかじるかどうかを確認することです。事前にいろいろ話をうかがった限りでは、オーストリアの事例のように怪我を負ったりという危険なことはないということですが、噛むことは確実らしいので、適度にハムハムして頂き、そのポテンシャルを見極めたいと思います。
 もちろん、これによりオーストリアの事件の犯人が確定するわけではないですが、スナホリムシの仲間などで確認されている事象がヨコエビにもあるという知見が示されれば、私としては満足です。


 ここは昨年の事件に近づけてスポーティーなイケメンティーンの御御足を生け贄に捧げたいところですが、諸般の都合により、うだつの上がらないアラサーサラリーマンの臭い足で我慢してもらいます。ここのヨコエビは漁師のおじさんを食べた実績があるので、たぶん細かいことは気にせずガツガツ来てくれるはず(?)



 今回、採集プランの多くは現地の状況を知る地元の方に頼る形となってしまいました。

 採集ポイントの設定と仕掛け、現場の動きの何もかも引き受けて下さったのが、遊漁船ガルフの園田さんです。


漁師さんから分けてもらったフグ用の豆鯵を籠罠に入れ、海に沈めます


 そして待機!



 我が家のような安心感がすごい地元のお店「SHOPヒロ」で、港の方にお話しを伺うと…

  • 永田ほか (1967) の事例と似たようなことはわりと起こっているらしい(実際に、半世紀ほど前、1週間も網を曳いて探したことがあるという方もいた)
  • ほぼ皆さんが土左衛門につく小虫のことを知っていて、浮いた遺体によく付くとか、眼が先に食われるなど細かい話も出た
  • 底に沈んだ遺体ではアカニシなどの巻き貝が付いていることが多いらしい
  • 潮干狩りのシーズンにはよく砂浜で小虫にかじられるとのことで、スナホリムシの可能性もありつつ、どうやらそうではない、フトヒゲソコエビと考えて間違いなさそうな証言も
  • 永田ほか1967で紹介されていた「ガンギリ」という呼称を知る人は誰もおらず、丸いことから「タカラムシ」と呼ぶのだという



 そして驚くべきことに・・・永田ほか (1967) を読んでいただくと・・・


お店の人:この苗字はこのへんにはおらん。

わたし:玄界島ということは?

お店の人:玄界にもおらん。勝間のほうや。電話してみる。


 なんだかんだで、永田ほか (1967) で「ヨコエビとウミホタルに食べられた漁夫」の兄弟のお孫さんにあたる方とお会いすることができました。



(マジすか・・・)



お孫さん:おじいちゃんがぶつかったのはねぇ・・・

船長:そこは俺がいつも釣りするとこなんだけど・・・。



(マジすか・・・!!)


1965年の事故地点はこのへんらしい。


 底モノを狙うのに良い場所らしく、投錨して釣っていたところで大きな船(中型鋼鉄製貨物船)にぶつけられたらしい。これも文献の記述と一致。

 私にとっては思ってもみなかった大きな収穫でしたが、さすがに半世紀も前の話ということで、地元の方にとってはよくある昔話の one of them という感は否めません(;´∀`)







 さてさて、適当なタイミングで籠を引き揚げてみますが・・・


 フグな~

 福岡じゃけん・・・



 砂を掘ってもアタリはなし。

 若干の焦りが…



 場所を変えてみます。


アオサ的な藻類が溜まりやすい場所




船長:これ、似てる

わたし:アッ…狙ってるのとは違いますけど…ナミノリソコエビの新種ですね…

船長:?!

わたし:名前のついてないやつですね。北海道から九州まで同じ種だと思われていたんですが、去年の論文で…

船長:どゆこと…(;´д`) つまり、「君じゃないけど」…?

わたし:持って帰ります(*^^*)


Haustorioides sp. (undescribed) ナミノリソコエビ属の未記載種




 Takada et al. (2017) では福間,今宿そして唐津から得られたサンプルが「東シナ海個体群」として報告されていますが、エリアから見てそれに該当することは確実です。つまりは遺伝的な別種でありながら未記載の個体群です。

 H. japonicus ナミノリソコエビや´イシカワナミノリソコエビ´の生体写真によく似ていて、触角の毛の感じなど、東京湾の個体群とは全く異なります。無印ナミノリソコエビに対して、日本海岸で4つ報告されている隠蔽種(未記載個体群)それぞれの形態的な違いは未解明ですが、このグループにおいてアクティブな形態分類マンは世界に私だけのような気がするので、いずれ私が着手しなければならないと思います。



 そして、またモクズヨコエビ。

Hyalidae モクズヨコエビ科

 Bousfield & Hendrycks (2002) で言うところの指節が短いグループ


 アゴナガヨコエビ。盤州でも砂を掘ると採れますね。

Pontogeneiidae アゴナガヨコエビ科





 あ い つ が 採 れ な い … !



 その後、干潮に合わせて再度チャレンジしましたが、目的のフトヒゲソコエビについて、芳しい成果はありませんでした。

 残念ですが、仕方ありません。

 いろいろと気になるファクターはあるので、博多湾へ沈む夕陽にリベンジを誓い、この夏の宝探しを締めくくりました。







7.いのちのたび、終章


 そして朝。

 
 どうやら不慣れな「ぎょさんフィールドワーク(夜の博多駅前踏査含む)」により、足に小さなマメをこさえ、しかも潰したらしく、歩行に支障をきたす状態になってしまいました。

 
 水族館を回ろうと思っていましたが、予定を縮小し、足裏に絆創膏を重ね貼りしつつ北九州市に向かいます(帰らんのかい)。


 この夏、北九州でどうしても見ておきたい展示がありました。


 それは・・・



「へんてこモンスター展」(いのちのたび博物館)



 
 Shimomura & Tomikawa, 2016にて記載された Epimeria abyssalis にどうやら「ヤミノヨロイヨコエビ」という厨二感満載の和名がつけられ(記載当初は和名未提唱)、世界初公開されるとのこと、ぜひ拝みに行こうと、初めていのちのたび博物館にやってきました。


 
 
 
甲殻類推し感

 

ガタガール無印第7話感



来ましたよ


これが闇ノ鎧横蝦


 種小名のabyssalisは生息地である深海を示すabyssusという語から来ているとの旨が記載論文のethymologyに記されていますが、abyssal zoneといえば「無光帯」と訳され、まさに闇という和名がピッタリに思えます。


  解説文に、Epimeria属は世界から55種が知られ、うち47種が南極海周辺に生息とありますが、ちと違うのでないでしょうか。


 調べてみましょう。



Reference: Andres (1985), J.L.Barnard (1961, 1971), K.H.Barnard (1916, 1930), Beermann et al. (2018), Birstein & Vinogradov (1958), Coleman (1990, 1994), Coleman & Lowry (2014), De Broyer & Klages (1991), d’Udekem d’Acoz et al. (2017), Griffiths (1977), Gurjanova (1972), Hurley (1957), Ishimaru (1994), Ledoyer (1986), Lörz (2008, 2009, 2011, 2012), Lörz & Coleman (2001, 2009, 2014), Lörz et al. (2007), McCain (1971), Nagata (1963), Shimomura & Tomikawa (2016), Varela & García-Gómez (2015),  Verheye et al. (2018), Wakabara & Serejo (1999), Walker (1906), Watling (1981), Winfield et al. (2012); WoRMS (access date: 31-VIII-2018).


 昨年5月にヨロイヨコエビ属を検証した時から、 30種程度増えていますので、新たに集計し直したところ、南極産55種,太平洋産15種,大西洋産14種,インド洋産2種の、計86種ということになりました。だいぶ違う・・・?
 昨年の d’Udekem d’Acoz et al. (2017) を除外した可能性も考えましたが、それだと南極産種が半分まで減ってしまいます。というか、あまりにも南極産以外の種数が少なく見積もられていますね。これは何かありそうですが、とりあえず確認だけ依頼しておきました。

 今回はWoRMSで種数を確認しましたが、Epimeria属内でも一部記載者名の表記にアヤシイところがあるなど、WoRMSも完璧ではありませんので、まあ、それだけを信じればいいわけでもないということで・・・
 



みなさんご存知、オオオキソコエビ

 なぜヤミノヨロイヨコエビのラベルはヨロイヨコエビ科なのに、オオオキソコエビはヨコエビ亜目なんでしょうか・・・ Eurytheneidaeに科の和名が無いからというだけのような気もしますが、同じAmphilochidea亜目(和名無し)のはずです・・・ 種名のついでに科の和名も提唱してしまえば良かったか・・・? 




 続いて、常設展も観ます。

 驚いたのはシーラカンスとアンモナイトの異常な充実具合。

 シーラカンスの系統樹ががっつり置いてある常設展も初めて観たし、その中で常設展にある属だけ色変えましたって、半分以上展示してある気がするんですが・・・。あと、さりげなくホロタイプが置いてあったりして、何が何やらとにかく濃い。

 そして、この博物館の設置のきっかけになったのが、小さな魚の化石だったというのも驚き。その分類学的な重要性は展示を観て何となくわかりましたが、ここまでがっちりした館を作るのはすごい・・・。



洞窟の生き物といえばヨコエビですよね

ヨコエビは樹脂中で完全に透明なボディとなっており、ほぼ気泡のみ目視で確認できる状態





 もしかして、ここに展示されている Pseudocrangonyx shikokunis シコクメクラヨコエビ は、Tomikawa & Nakano (2018) で記載された P. akatsukai アカツカメクラヨコエビ なのでは・・・?


 やはり見ごたえある「いのちのたび博物館」。半日で回ろうというのはマメを潰さなくても無謀だったでしょう。1日コースは賢明な選択でした。


 九州、実に7年半ぶり2度目の上陸でしたが、とても濃い休日を過ごすことができました。
 「行き過ぎた趣味」をもつアヤシイ男としてお会いしたのが申し訳ないくらい、暖かい皆さんと出会うことができました。

 欲しいサンプルが得られなかったとはいえ、全くの空振りではないと考えています。まだまだ「S.A.M. project」も例の未記載種もやらなければいけないことがあるので、いずれ志賀島へリベンジをかけることになると思います。

 乞うご期待!
 






(参考文献)
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(参考web)
— WoRMS(2018年8月閲覧)