まだまだヨコエビ勉強中です。
でも最近は論文をぜんぜん読んでいませんね。
とりあえず手元にあるAmphipod Newsletterを全て読み返して 、自分の種リストに入っているか確認します。ただ、某氏の種リストが非常に使いにくいことが分かってげんなり。
改めて学生時代に作った自分のリストがかなり作り込まれていたことを実感。
WoRMSあたりの記事を適当にツギハギでコピペしただけだった気もするけど・・・
・博物館に行きました
大阪自然史博物館に行った話は書きましたが、今度は上野に行きました。
そう、宣言通り、科学博物館の深海展を観てきました。イェィ!
ぼっち参戦の予定が、友人とつるんでの上野。彼も私のツイッターやブログを読んでいるかのごとく科博を推してくれて・・・あれ・・・ひょっとして本当に読まれてる・・・のか?(汗)
どこにヨコエビいるかな~とあちこちを見渡して、変なフクロエビ上目のシルエットを見つけては、「違う、これは等脚目だ」と落胆していたが、とうとう深海の甲殻類のコーナーにヨコエビを発見。
なにしらないこの子
相当でかい
調べてみたらスンナリヨコエビ科Maerideaとのこと。
すんなり分からなかったZE。
(というか、今適当につけちゃったけどこの日本語科名は果たして正しいのか)
そしてオオタルマワシさん!
我ら端脚目クラスタ一番の稼ぎ頭!!
かっちょええですわ。
そしてクラゲノミさん!
何がどうなってるのかチビっ子には絶対に理解されてないよ!
こっちは少し離れたところにあるコーナー。クラゲなんかに付着する連中、すなわち浮遊生物の体表面を生活基質として利用する生き物の展示。
クラゲノミさん。
オオタルマワシさん。
パネルの表示に明らかな誤りを見つけたけどそのまま帰ってきちゃったな・・・
あれーまだあいつ出てこないよーおかしいなあ、と思っていたら、とうとう来ました。
コーナーとしては、セルロース分解生物。
あいつの特技、すっかり忘れてた。
深海には消化しやすいお肉とかはそうそう落ちてなくて、あるものを食べるしかない。そこで、分解できる生物がほとんどいない、セルロース(植物の繊維)を分解できるよう進化した生き物がいる。陸上だとシロアリがそうだけど、深海ではカイコウオオソコエビHirondellea gigasがそうなのだ。
どーん
ちなみに、分解できるといっても、本人達が何か特殊な消化液を出すのではなく、消化管内に共生したセルロース分解バクテリアの作用によって、分解するのであります。
樹脂封入標本という抜群の扱いの良さ。
これは研究用標本ではなく、展示用のためだけの標本ということである。
こいつも稼ぎ頭や。大きいことは正義や。
同行の友人に底節板の素晴らしさを力説するも、反応薄い。
そりゃ、ヨコエビ好きな集まりじゃないもんな・・・
これだけヨコエビが見れるだけでもすごいのに、底節板の中まで覗ける展示なんて、そうはないですよ!
というか、よく考えると、ヨコエビ亜目はオニノコギリヨコエビMegaceradocus gigasとカイコウオオソコエビH. gigasの、巨人(Gigas)コンビだけだったか!
10月も三番瀬の調査をやりますが、まだ行けるか分からない。ヨコエビ獲っていられるかもよく分からない。
在宅としてできることをやります。
とりあえずAmphipod Newsletterの洗い直しと、テングヨコエビ科の体系の整理かな。