フリーズしたままで終わることができない状態でヨコエビがえしを放置しておりました(ノ∀`)
・千葉県立中央博物館 急襲
こないだも行ったのですが、また行きました。先日の訪問は別の用事があってのことなのですが、今回は完全に展示を観るためだけに訪問しました。
今、中央博物館では「図鑑展」を開催しておりまして、これが分類マニアにはたまらない企画なのですなぁ。
これよこれ、種の起源とフジツボのモノグラフ。
今日は久々に常設展示もまわったのですが、分類のコーナーには「おでかけ中」の札が。そうです、普段は常設展示にある「種の起源」が企画展示に出張しておるのです。
もうツイッターで感想を述べさせていただきましたが、図鑑がたどってきた歴史が分かるし、昔の図鑑も目にすることができるし、その一部をミュージアムショップで買うこともできるという、一石三鳥にも四鳥にもなるんですなぁ。
そして今日は液浸収蔵庫の見学ができるミュージアムトークの日でもあり、駒井先生についていきました。
上:ダイオウグソクムシ Bathynomus giganteus
下:オオグソクムシ B. doederleinii
coxal plateの発達がすごい!
何より身体が大きすぎて笑ってしまいました。
立派です立派。
同属でこの迫力の違いも面白いけれど、形態としてはかなり似ています。
ビンがいっぱい(小並感)
ねえ、こっち向いて
マルフクレソコエビStegocephalus inflatus Krøyer, 1842 ですなぁ。
過剰なまでにコロコロしてます。
実は中央博のヨコエビコレクションで白眉といえるのはこれで、あとはまだ整理が進んでいないとのことなのですなぁ。
でも、色々と隠してあることは知ってます!
いつか出してください!
オガサワラモクズガニEriocheir ogasawaraensis のホロタイプも見せてもらいました。
駒井先生が記載されたものですね。
父島で車に轢かれてるの見たけど、本当におっきかったなぁ。
今日は特に引用文献はないんですが、とにかく普段から仕事に魂を吸い取られているのが分かりますね・・・
分類の現場に足を踏み入れるたびに、卒論を引用不能な学位論文のまま放置してあることの罪深さをひしひしと感じます。
でもね、今年から担当する案件が一気に増えて、どんどんゆとりが無くなってるんですなぁ。
未記載の種を残していると、いざ生息地が無くなったりしたときに、その生物の情報は永遠に失われてしまうかもしれない。そんなことを考えると、焦りだけが募りますね。
閑話休題・・・
博物館の蔵書も標本も、本当に貴重なものばかり。大人一般500円で見れるなんてオトクすぎます。
図鑑の裏側にいる人のドラマみたいなものを肌で感じることができる、そんな企画展示ではないでしょうか。
とりあえず、寝よう・・・