じけんはっ生
こうたくん: はかせ!ヨコエビの名前が長いんだって!
はかせ: どれどれ、見せてごらん。
これまでにつけられた学名で最も長いとされるものは51文字のGammaracan-thuskytodermogammarus loricatobaical-ensisという甲殻類ヨコエビの仲間だ。発音すれば「ガンマラカントゥスキトデルモガンマルス・ロリカトバイカレンシス」となる。(ソトコト)
はかせ:ホッホッホッ、これはロマンのかけらじゃよ。
こうたくん:どこが?
はかせ:これはただのエッセイで、げんじつの「生ぶつ学」と、かんけいあるとは、かぎらないんじゃ。
こうたくん:なんだ~。じゃあうそなの?
はかせ:いやいや、「もっとも長いとされる」と、大じなところはだんげんしておらん。「生ぶつ学」の話ではないが、ウソでもないぞい。
こうたくん:じゃあ、いちばん長い名前は、ほんとにこのヨコエビなの?
はかせ:それはどうかのう。ちょっとしらべてみるぞい。
しつもん
はかせ:「ガンマラカントゥスキトデルモガンマルス・ロリカトバイカレンシス」は長すぎるので、これから[K1]と書いてあったら、これのことじゃと思ってくれい。
こうたくん:うん。
はかせ:この話は、メアリー・ジェーン・ラスバンさんが「どうぶつ めい名ほう 国さい しんぎ会」にしつもんをしたところから、はじまるようじゃのう。ラスバンさんといえば、カニかいわいでちょうゆう名なアメリカのけんきゅうしゃだぞい。
こうたくん:どうぶつ…めーめー?
はかせ:どうぶつに学名をつけるときに、おきることがある、いろいろむずかしいこと話しあうための、あつまりのことじゃよ。
こうたくん:ふーん。何があったの?
はかせ:ラスバンさんのしつもんは「ディボフスキィさんが Dybowski (1926a) でヨコエビにつけた学名はこのままでいいのか?」というのじゃのう。たとえばこんな名前じゃ。
- Siemienkiewiczieshinogammarus siemienkiewitshi
- Cancelloidokytodermogammarus (Loveninuskytodermogammarus) loveni
- Axelboeckiakytodermogammarus carpenteri
- Garjajewiakytodermogammarus dershawini
- Parapallaseakytodermogammarus borowskii var. dichrous
こうたくん:げー、なにこれ。きもちわるっ。ダメにきまってんじゃん。
はかせ:そしてこれが Dybowski (1926a) にのってる「ぞく」の、いちらんなわじゃが、
I. Genus Boeckia Grimm.II. Genus Siemienkiewicziella Dyb.III. Genus Sowicnskiella Dyb.IV. Genus Paradoxogammarus nov. gen. Dyb.V. Genus Hyalellopsis Stebb.VI. Genus Crypturopus Sow.VII. Genus Micruropus Stebb.VIII. Genus Baicalogammarus Stebb.IX. Genus Microgammarus Sow.X. Genus Echiuropus Sow.XI. Genus Brandtha BateXII. Genus Rugosogammarus Dyb.XIII. Genus Morawitzigammarus Dyb.XIV. Genus Smaradinogammarus Dyb.XV. Genus Paramicruropus Stebb.XVI. Genus Pentagonurus Sow.XVII. Genus Hakonboeckia Stebb.XVIII. Genus Gymnogammarus Sow.XIX. Genus Plesiogammarus Stebb.XX. Genus Sukaczewigammarus Dyb.XXI. Genus Poekilogammarus Stebb.XXII. Genus Ignotogammarus Dyb.XXIII. Genus Pictogammarus Dyb.XXIV. Genus Sophianosigammarus Dyb.XXV. Genus Bifasciatohammarus Dyb.XXVI. Genus Branchialogammarus Dyb.XXVII. Genus Hyacinthinogammarus Dyb.XXVIII. Genus Ommatogammarus Stebb.XXIX. Genus Kietlinskigammarus Dyb.XXX. Genus Pulexogammarus Dyb.XXXI. Genus Macropereiopus Sow.XXXII. Genus Ursinopereiopus Dyb.XXXIII. Genus Pristipereiopus Dyb.XYXIV. Genus Odontogammarus Stebb.XXXV. Genus Cyanogammarus Dyb.XXXVI. Genus Unguisetosogammarus Dyb.XXXVI. Genus Stanislaviechinogammarus Dyb.XXXVIII. Genus Kietlinskiechinogammarus Dyb.XXXIX. Genus Laeviechinogammarus Dyb.XL. Genus Sophiaeechinogammarus Dyb.XLI. Genus Lividoechinogammarus Dyb.XLII. Genus Aheneoechinogammarus Dyb.XLIII. Genus Ceratogammarus Sow. —Ceratoechinogammarus Dyb.XLIV. Genus Leucophtalmoechinogammarus Dyb.XLV. Genus Leptoceroechinogammarus Dyb.XLVI. Genus Ibexoechinogammarus Dyb.XLVII. Genus Crassicornoechinogammarus Dyb.XLVIII. Genus Parvoechinogammarus Dyb.XLIX. Genus Ibexiformiechinogammarus Dyb.L. Genus Czerskiechinogammarus Dyb.LI. Genus Maackiechinogammarus Dyb.LII. Genus Strenuechinogammarus Dyb.LIII. Genus Toxophthalmoechinogammarus Dyb.LIV. Genus Longicornoechinogammarus Dyb.LV. Genus Polyartroechinogammarus Dyb.LVI. Genus Parvexigammarus Dyb.LVII. Genus Nematoceroechinogammarus Dyb.LVIII. Genus Kuzuniezowiechinogammarus Dyb.LIX. Genus Capreoloechinogammarus Dyb.LX. Genus Stenophthalmoechinogammarus Dyb.LXI. Genus Schamanensiechinogammarus Dyb.LXII. Genus Saphiriniechinogammarus Dyb.LXIII. Genus Viridiechinogammarus Dyb.LXIV. Genus Viridiformiechinogammarus Dyb.LXV. Genus Vittatoechinogammarus Dyb.LXVI. Genus SiemienkiewicziechinogammarusLXVII. Genus Petersiechinogammarus Dyb.LXVIII. Genus Violaceoechinogammarus Dyb.LXIX. Genus Sarmatoechinogammarus Dyb.LXX. Genus Graciliechinogammarus Dyb.LXXI. Genus Swartschewskiechinogammarus Dyb.LXXII. Genus Ussolzewiechinogammarus Dyb.LXXIII. Genus Cornutokytodermogammarus Dyb.LXXIV. Genus Eucarinogammarus K. G. Dyb.LXV. Genus Rhodophthalmo K. G. Dyb.LXXVI. Genus Pulchello K. G. Dyb.LXXVII. Genus Cheiro K. G. Dyb.LXXVIII. Genus Bronislavia (Rakowski) K. G. Dyb.LXXIX. Genus Coniurogammarus Sow. C. K.G. Dyb.LXXX. Genus Conipleono C.K. G. Dyb.LXXXI. Genus Ruber K. G. Dyb.LXXXII. Genus Reissneri K. G. Dyb.LXXXIII. Genus Parabrandtia K. G. Dyb.LXXXIV. Genus Axelboeckia Stebb. K. G. Dyb.LXXXV. Genus Gammaracanthus Bate K. G. Dyb.LXXXVI. Genus Korotniewi G. K. Dyb.LXXXVII. Genus Flavo K. G. Dyb.LXXXVIII. Genus Neo K. G. Dyb.LXXXIX. Genus Zienkowiczi K. G.XC. Genus Garjajewia Sow. K. G. Dyb.XCI. Genus Roseo K. G. Dyb.XCII. Genus Dryshenkoi Garj.XCIII. Genus Meyeri K. G. Dyb.XCIV. Genus Nigro K. G. Dyb.XCV. Genus Radoszkowski K. G.XCVI. Genus Platytropo K. G. Dyb.XCVII. Genus Armato K. G. Dyb.XCVIII. Genus Cancelloido K. G. Dyb.XCIX. Genus Pallasea Bate K. G. Dyb.CI. Genus Acanthogammarus Stebb. Acantho K. G. Dyb.CII. Genus Puzylli K G. Dyb.CIII. Genus Parapallasea Stebb.CIV. Genus Dawydowi K. G. Dyb.CV. Genus Varinurus Sow. Carinuro K. G. Dyb.
こうたくん:長っ。
はかせ:ふしぎなことに、ラスバンさんは「原記さい」としてこのろん文を引用してるはずなのに、本当にのってる学名は[R1]しかないぞい。
こうたくん:元気なの?
はかせ:ちがわい!その「しゅ」を「記さい」したろん文、つまりこれらのヨコエビに名前をつけた「けっていてきしゅん間」じゃ。
こうたくん:じゃあ、めーめーなんとかとは、かんけいないの?
はかせ:いくつかパターンがあるようじゃのう。バブァーさんによると、ディボフスキィさんがつけた学名を「しんぎ会」がむこうにしたのは、つぎの4つだそうじゃ (Barbour 1943)。
- Leucophthalmoechinogammarus leucophthalmus
- Stenophthalmoechinogammarus stenophthalmus
- Cornutokytodermogammarus cornutus
- Brachyuropushkydermatogammarus grewinglii mnemonotus
はかせ:じゃが、ラスバンさんの[R1]~[R5]と同じ学名は、1つもないんじゃ。Dybowski (1926a) には1つだけ同じ学名が、のっておるがのう。
こうたくん:長いヨコエビの名前は、けっきょくどうなってるの?
はかせ:ヨズヴィアクさんが言うには、Dybowski (1926a) がつけた6つの学名を「しんぎ会」がむこうにして、同じろん文で名前がつけられた、あの長ったらしい[K1]は、むこうになってない、とのことじゃ (Jóźwiak et al. 2010)。
- Crassocornoechinogammarus crassicornis
- Parapallaseakytodermogammarus abyssalis
- Zienkowiczikytodermogammarus zienkowiczi
- Toxophthalmoechinogammarus toxophthalmus
- Siemienkiewicziechinogammarus siemenkiewitschii
- Rhodophthalmokytodermogammarus cinnamomeus
はかせ:じゃが、この中にラスバンさんの学名は[R1]しかないんじゃ。
こうたくん:どういうこと?みんなへんだよ?
はかせ:ヨバブァーさんもズヴィアクさんも、何かかんちがいをしてるとしか、かんがえられんのう。
こうたくん:つかれてたの?
はかせ:1つたしかなのは、こうたくんがさいしょに言っていた[K1]は、Dybowski (1926a) にも、ラスバンさんの[R1]~[R5]にも、本当はのってなかったということじゃ。
こうたくん:長すぎてダメになったからじゃないの?
はかせ:むこうになったという記ろくも、そもそも本当にあったしょうこも、何もないんじゃ。
こうたくん:わけがわからないよ。
「つみ」なき「つみ」
はかせ:ちなみに「Gammaracan-thuskytodermogammarus loricatobaical-ensis」というハイフネーションは「ソトコト」のあの記じオリジナルのようじゃ。
こうたくん:よこぼうがあるのは、うそってこと?
はかせ:そうでもないんじゃ。どうぶつでは今でこそゆるされないが、古い学名には Polygonia c-album みたいにハイフンが入ったものがある。
こうたくん:なんだ!よこぼう、あってもいいの?
はかせ:じゃか、このハイフンは「C」と「白」というように、べつのことばをつなぐように入っとるぞい。「ソトコト」のハイフネーションは、ことばのつながりとは、かんけいないところに入っておる。日本ごにすると、だいたいこんなかんじじゃ。
Gammaracan-thuskytodermogammarus
ヨコエビ トゲあり ? 革質の ヨコエビ
loricatobaical-ensis
鎧を着た バイカル 産の
はかせ:「acan-thus」は、ことばのとちゅうでハイフンが入っていて、ふしぜんじゃ。さいごの「baical-ensis」はたしかにハイフンを入れることはできるが、それよりも、その前のことばとの間に入れるほうが、くぎりとしてはしぜんじゃ。
こうたくん:「?」はどうしたの?
はかせ:「kyto」が何をいみするのか分からなかったんじゃ。くすぶるとか、やけるとか、そういういみとは思うんじゃが…
こうたくん:だっさ。
はかせ:うるさいわい!
こうたくん:じゃあ、その「-」がないのが本当なの?
はかせ:ハイフンがない[K1]がネットにあらわれるのは、21せいきからじゃ。2001年にはこういう記じがあったぞい。しらべたかぎり、これが[K1]のいちばん古いものらしい。
こうたくん:あれ、ひろきくん、いつの間に?
はかせ:うむ。さっきたしかめたとおり、ディボフスキィさんもラスバンさんも、本当は[K1]の話をしてなかったわけじゃ。
ひろきくん:この記じが、1から学名をつくったんですかね・・・
はかせ:そのことなんじゃが、[K1]のもとネタは、Dybowski (1926a) の「Gammaracanthus loricato-baicalensis」のことかもしれん。
こうたくん:これも長いじゃん!
はかせ:この学名は Dybowski (1926c) では「Gammaracanthus loricatus baicalensis」となっておるが、もともとこの「へんしゅ」に名前をつけたのはソウィンスキィさんで、ディボフスキィさんではないんじゃ (Sowinsky 1915)。[K1]はディボフスキさんがつけた名前と言われてるが、そこも話がもられているようじゃ。ちなみにもう1つ Dybowski (1926b) は「アカントガンマルス あか」の「Carinurus ぞく」をとりあげたもので、ぜんぜんかんけいないぞい。
こうたくん:キャラふえすぎて、入ってこないよ。
はかせ:ちなみに、この「loricato-baicalensis」のハイフンの入れかたは「ソトコト」とはちがって、よりしぜんなばしょに入っておる。
ひろきくん:1927年というせつも、あるみたいっすね・・・
はかせ:がい当する文けんは、どうやら、そんざいしないようじゃ。10月にとうこうされた Dybowski (1926c) を、1927年のしゅっぱんだと、かんがえた人がいるようじゃ。
こうたくん:それからそれから?
はかせ:2009年12月には、クレタ大学の Poulakakisさんが[k1]を話だいにしたこうぎスライドをネットにあげておる。
こうたくん:学こうのじゅぎょうなの?
はかせ:そうみたいじゃのう。このスライドはラスバンさんのしつもんの「画ぞう」をはってるし、Dybowski (1926a) を引用してるんじゃが、今まで言ってきたように、これらに[K1]はのっていないはずじゃ。こんきょになってないんじゃ。
こうたくん:そうなの?
はかせ:2010年あたりには、この長ったらしい[K1]が「しんぎ会」でみとめられなかったことが、きせいじじつになっていくぞい。
こうたくん:こんきょがないのに?
はかせ:2014年には「だいきげんじほう」が目をつける。これで知った人も多いきがするのう。日本で[K1]が広まっていったのは、おそらく2015年からじゃ。
ひろきくん:長い[K1]は、引用文けんといっしょに、日本ばんウィキペディアにものってますよね・・・
はかせ:このウィキの内ようは、2017年3月に「ヨコエビ」のこう目へ、ついかされたぞい。そして引用文けんは、2019年1月についかされたわけじゃが、Poulakakisさんのスライドと同じで、こんきょはないんじゃ。そして今は、書きなおされておる。
こうたくん:えっ?ウィキペディアに書いてあることはぜんぶ正しいんじゃないの?
はかせ:いやいや、ウィキは、しろうとが書いている、いいかげんなサイトじゃわい。
けつろん
ひろきくん:ふたしかな話が、「生ぶつ学しゃ」もふくめて、広まってしまったんですね・・・
はかせ:ウィキや「ソトコト」のような「科学っぽい」記じが、ちゃんと作られなかったことが、もんだいじゃのう。ふつう「分るい」をせんもんにする「分るい学しゃ」は、けんきゅうのなかで「分けん」をよまず話をすすめることは、ありえないんじゃ。あの学名は「てきかく名」じゃないから、正しくあつかおうという心がけが足りず、手をぬいたのかもしれん。
こうたくん:いいかげんな人、多いんだね。
はかせ:ヨコエビの分るいは、こみ入っておるからのう。「ソトコト」のエッセイストはせんもん外の人じゃし、「原記さい」をよまないのは、むりもないと思うぞい。それはともかく、ウィキのほうは、それなりにヨコエビをべんきょうしてたはずじゃから、このまちがいは「たいまん」としか言いようがないのう。
こうたくん:どこをどうまちがえたら、ああなるの?
はかせ:[K1]は、今もつかわれている「Gammaracanthus」に「kytodermogammarus」をつけたものみたいじゃ。「ロリカトバイカレンシス」は、Dybowski (1926a) にある「loricato-baicalensis」のことみたいだのう。じゃがこれはもともと「loricatus baicalensis」として「しゅ」「へんしゅ」をならべていたものを、なぜかハイフンでつないだものだぞい。
- [K1] Gammaracanthuskytodermogammarus loricatobaicalensis
- [D1] Dybowski (1926) Gammaracanthus loricato-baicalensis
はかせ:ラスバンさんが「しんぎかい」にあげた[R1]~[R5]のうち、 Dybowski (1926a) には[R1]だけ同じ。[R2]~[R5]は「ぞく」の頭だけ同じじゃ。
- [R1] ICZN (1929) Siemienkiewiczieshinogammarus siemienkiewitshi
=[D2] Dybowski (1926) Siemienkiewicziechinogammarus siemienkiewitshi
- [R2] ICZN (1929) Cancelloidokytodermogammarus (Loveninuskytodermogammarus) loveni
- [D3] Dybowski (1926) Cancelloido loveni
- [R3] ICZN (1929) Axelboeckiakytodermogammarus carpenteri
- [D4] Dybowski (1926) Axelboeckia carpenteri
- [R4] ICZN (1929) Garjajewiakytodermogammarus dershawini
- [D5] Dybowski (1926) Garjajewia dershawini
- [R5] ICZN (1929) Parapallaseakytodermogammarus borowskii var. dichrous
- [D6] Dybowski (1926) Parapallasea borowskii var. dichrous
はかせ:バブァーさんの[B1]~[B4]のうち、[B4]だけ Dybowski (1926a) に同じ名前がない。[B2]は「ぞく」だけラスバンさんの[R2]と同じじゃ。
- [B1] Barbour (1943) Leucophthalmoechinogammarus leucophthalmus
=[D7] Dybowski (1926) Leucophthalmoechinogammarus leucophthalmus
- [B2] Barbour (1943) Stenophthalmoechinogammarus stenophthalmus
=[D2] Dybowski (1926) Stenophthalmoechinogammarus stenophthalmus
- [R1] ICZN (1929) Siemienkiewiczieshinogammarus siemienkiewitshi
- [B3] Barbour (1943) Cornutokytodermogammarus cornutus
=[D8] Dybowski (1926) Cornutokytodermogammarus cornutus
- [B4] Barbour (1943) Brachyuropushkydermatogammarus grewinglii mnemonotus
- [D9] Dybowski (1926) Brachyuropus grewinglii mnemonotus
はかせ:ヨズヴィアクさんの[J1]~[J6]のうち、ラスバンさんと同じなのは[J5]だけ、Dybowski (1926a) と同じなのは[J1]だけで、あとはDybowski (1926a) とよくにているが、べつものじゃ。
- [J1] Jóźwiak et al. (2010) Crassicornoechinogammarus crassicornis
=[D10] Dybowski (1926) Crassocornoechinogammarus crassicornis
- [J2] Jóźwiak et al. (2010) Parapallaseakytodermogammarus abyssalis
- [D11] Dybowski (1926) Parapallasea abyssalis
- [J3] Jóźwiak et al. (2010) Zienkowiczikytodermogammarus zienkowiczi
- [D12] Dybowski (1926) Zienkowiczi zienkowiczi
- [J4] Jóźwiak et al. (2010) Toxophthalmoechinogammarus toxophthalmus
=[D13] Dybowski (1926) Toxophthalmoechinogammarus toxophthalmus
- [J5] Jóźwiak et al. (2010) Siemienkiewicziechinogammarus siemenkiewitschii
=[R1] ICZN (1929) Siemienkiewiczieshinogammarus siemienkiewitshi
- [J6] Jóźwiak et al. (2010) Rhodophthalmokytodermogammarus cinnamomeus
- [D14] Dybowski (1926) Rhodophthalmo cinnamomeus
はかせ:バブァーさんのろん文からわかるように、ラスバンさんのしつもんから20年もたってないのに、話はかならずしも正しくつたわってないんじゃ。その後、ネットにあがってくる2000年台の間に[K1]のうわさが、出来上がったのかもしれんのう。じゃが、そのしんそうまでは、たどることができんかったぞい。
ひろきくん:でも・・・いっぱんの人が、じょうだん半分に楽しんでいる「としでんせつ」に、ここまでやるひつよう、ありますかね・・・ウィキペディアとかのネット記じはしょせんは「しろうと」ですし、「ソトコト」にしてもせんもん外の人が書いた「エスディージーズのエッセイ」ですし・・・
はかせ:科学をよそおった「としでんせつ」によくあるのが、ソースを見ないことや、ニセのソースをでっちあげることなんじゃ。日ごろからソースふめいの「科学だんぎ」になれきってしまうと、「エセ科学」にのみこまれる人を、ふやしてしまうかもしれんぞい。
こうたくん: そうなんだ!帰ったらお母さんにも教えてあげようっと。
(ついしん)
ウィキまちがってた。ごめんね。
<さんこうぶんけん>
— Barbour, T. 1943. The Sea and the Cave. The Atlantic monthly, 99–103.
— Dybowski, B. 1926a. Spis synoptyczny i krótkie omówienie rodzajów i gatunko'w kiełży Bajkału.—Synoptisches Verzeichnis mit kurzer Besprechung der Gattungen und Arten dieser Abteilung der Baikalflohkrebse. Bulletin of the Polish Academy of Sciences, Scientific Letters B: 1–77.
— Dybowski, B. 1926b. Prazyczynek do znajomości kiełży Bajkału. Rodzaj Paramicruropus (Stebbing). —Beitrag zur Kenntnis der Gammariden des Baikalsees. Die Gattung Paramicruropus (Stebbing). Bulletin of the Polish Academy of Sciences, Scientific Letters B: 79–94.
— Dybowski, B. 1926c. Uwagi i uzupełnienia do mojej praci o kiełżach bajkałskich —Bemerkungen und Zusätze zu meinen Arbeiten über die Gammariden des Baikalsees: 1924–1926. Bulletin international de l'Académie Polonaise des Sciences et des Lettres, Classe des Sciences Mathématiques et Naturelles, Série B, Sciences naturelles, 8B, S: 673–700.
— Dybowski, B. 1927. Bemerkungen un Zusatze zu meinen Arbeiten uber die Gammariden des Baikalsees. 1924–1926. Bulletin International de l'Academie Polonnaise des Sciences et des Lettres, Classe des Sciences Mathematiques et Naturelles, Serie B: Sciences Naturelles, 1927, 8B: 673–700.
— Jóźwiak, P.; Rewicz, T.; Pabis, K. 2010. Inspiracje I osobliwości naukowego nazewnictwa zoologicznego. Kosmos, 59(1–2) (286–287): 39–59.
— Sowinsky, V. K. 1915. Amphipoda ozera Baikala (Sem. Gammaridae). Zoologicheskiye issledovaniya ozera Baikala, IX., Kiev, 381 pp. 37 pls.
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・一部書式設定変更。
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「よこえびたんていだん」シリーズ
ネットにただようヨコエビ(とか)のうわさを、じゅんすいすぎるこうき心をもった「はかせ」と「こうたくん」がすきかってにきりまくる!よむ人みんなをこんわくにつつみこむ、マイナー分るいぐんエンターテインメントここにばくたん!
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