最近、ケラのようでケラでない「ツツケラ」という直翅類が話題を集めています。収斂進化の賜物といえましょうが、ヨコエビにも類似した種がいます。
それが Cylindrachetecaris australis です。
第1胸節から第4胸節までが癒合した特殊な体制を持っています。第3,4胸および腹肢・尾肢を欠き、尾節が全て癒合していることから、長らくワレカラ亜目として扱われてきましたが、近年では所属不明群として扱われているようです。
第2咬脚はモグラのような形状になり、指節は消失しているようです。第5胸脚以降は似通った形状で、長節・腕節は肉厚、各節の前後の縁部に短剛毛を密生しています。指節はやはりほとんど残っていませんが、前節前縁に太く直線的な棘状剛毛があります。
<Reference>
— Roper, S. 1959. New species of extraordinally infaunal amphipod from Western Australia. Journal of Oligophotic Kinetics and Ecology, 41: 23–31.
というわけで、今年もエイプリルフールでした。ただまあこういう姿ではないにせよ、地中を掘り続ける生活に適応したヨコエビが新たに見つかる可能性がないとは言い切れないです…
0 件のコメント:
コメントを投稿